レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018/09/29
- 登録日時
- 2018/10/02 00:30
- 更新日時
- 2018/10/17 17:15
- 管理番号
- 2473634
- 質問
-
解決
「シロウマアカバナ」や「シロウマイタチシダ」など、名前に「シロウマ~」と付く植物の和名の命名年を知りたい。
- 回答
-
ご照会の事項について、関連する記述のあった資料1および資料2をご紹介します。
【 】内は当館請求記号です。
末尾に*が付いている資料は、国立国会図書館デジタルコレクション( http://dl.ndl.go.jp/ )国立国会図書館/図書館送信参加館内公開資料です。
末尾に**が付いている資料は、国立国会図書館デジタルコレクション( http://dl.ndl.go.jp/ )国立国会図書館内限定公開資料です。
資料1
「白馬の歩み」編纂委員会 編. 白馬の歩み : 白馬村誌 第1巻(自然環境編). 白馬村, 1996.10 【GC119-H37】
「第4章 植物」の「第2節 植物相」、「2 白馬岳の植物研究史」(pp.352-358)に白馬連峰を基準標本の産地とする植物が掲載されています。一部の植物は採取者や命名者、雑誌に掲載された年などがわかります。
一例として、シロウマイタチシダについては「1960年に雑誌「北陸の植物」に倉田悟と中村武久の共著で命名した。」という記述があります(p.355)。
資料2
大町山岳博物館 編. 北アルプス博物誌. 2 (植物・地学). 信濃路, 1973 【GC117-37】*
「白馬にゆかりの深い植物」(pp.94-101 (51-54コマ目))という記事が掲載されており、白馬岳でよく見られる植物の一部を紹介しています。一例として、シロウマナズナについては「これは1904年、先頃亡くなった牧野富太郎先生が新種として発表されたもの(植雑18巻)で、最近南アルプスにもあるといわれるが、やはり白馬の特産の一つである。」という記述があります(p.97)。
また、シロウマイタチシダの発見者である中村武久氏が発見の経緯について、「シロウマイタチシダにちなんで」(pp.101-103 (54-55コマ目))という記事を書いています。
[調査済み資料及びデータベース]
・国立国会図書館オンライン ( https://ndlonline.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館サーチ ( http://iss.ndl.go.jp/ )
・国立国会図書館デジタルコレクション ( http://dl.ndl.go.jp/ )
・市立大町山岳博物館 ( http://www.omachi-sanpaku.com/ )
>利用案内・情報>図書・出版物>志村烏嶺 旧蔵植物標本 よみがえる高嶺の草花 近代日本登山の先駆者が遺した山の宝物
( http://www.omachi-sanpaku.com/common/file/alps/08.pdf )
北アルプスなど、山岳関連資料の収集保管・調査研究を行っている博物館です。付属施設として山岳図書資料館があります。
・文部省 編. 天然紀念物調査報告. 植物之部 第11輯. 文部省, 昭和4-13 【14.5-40イ】**
・大町山岳博物館 編. 北アルプス博物誌. 1 (登山・民俗). 信濃路, 1972 【GC117-37】*
・奥山春季 著. 原色日本野外植物図譜 1 (春から初夏) 新訂増補. 誠文堂新光社, 1982.4 【RA5-56】
・奥山春季 著. 原色日本野外植物図譜 2 (夏・高山植物) 新訂増補. 誠文堂新光社, 1983.8 【RA5-56】
・奥山春季 著. 原色日本野外植物図譜 3 (秋から冬) 新訂増補. 誠文堂新光社, 1984.7 【RA5-56】
・清水建美 著. 原色新日本高山植物図鑑 1 (保育社の原色図鑑 ; 59). 保育社, 1982.5 【RA5-58】
・清水建美 著. 原色新日本高山植物図鑑 2 (保育社の原色図鑑 ; 60). 保育社, 1983.11 【RA5-58】
・浅野貞夫, 桑原義晴 編. 日本山野草・樹木生態図鑑 シダ類・裸子植物・被子植物(離弁花)編. 全国農村教育協会, 1990.8 【RA5-E45】
・日本の天然記念物. 講談社, 1995.3 【M74-G3】
・牧野富太郎 著. 原色牧野植物大図鑑 合弁花・離弁花編 改訂版 小野幹雄[ほか]編. 北隆館, 1996.6 【RA5-G31】
・牧野富太郎 著. 原色牧野植物大図鑑 離弁花・単子葉植物編 [改訂版] 小野幹雄[ほか]編. 北隆館, 1997.3 【RA5-G31】
・植物 1 (双子葉植物) (世界文化生物大図鑑). 世界文化社, 2004.6 【RA5-H33】
・植物 2 (単子葉植物) (世界文化生物大図鑑). 世界文化社, 2004.6 【RA5-H34】
・倉田悟, 中池敏之 編. 日本のシダ植物図鑑 : 分布・生態・分類 第1巻 新装版. 東京大学出版会, 2004.12 【RA5-H50】
・大場秀章 編. 植物文化人物事典 : 江戸から近現代・植物に魅せられた人々. 日外アソシエーツ, 2007.4 【RA2-H74】
・松本泰和 著. 木の名・草の名語源さがし. [松本泰和], 2007.8 【RA2-H72】
・松本泰和 著. 木の名・草の名語源さがし 続. [松本泰和], 2013.8 【RA211-L6】
・日外アソシエーツ株式会社 編. 植物3.2万名前大辞典. 日外アソシエーツ, 2008.6 【RA2-J7】
・日本植物学会 編. 植物学の百科事典. 丸善出版, 2016.6 【RA2-L64】
・日外アソシエーツ株式会社 編集. 植物別名辞典. 日外アソシエーツ, 2016.8 【RA2-L73】
・日外アソシエーツ編集部 編. 植物レファレンス事典. 日外アソシエーツ, 2004.1 【RA2-H21】
・日外アソシエーツ編集部 編. 植物レファレンス事典 2(2003-2008 補遺). 日外アソシエーツ, 2009.1 【RA2-J17】
・日外アソシエーツ株式会社 編集. 植物レファレンス事典 3. 日外アソシエーツ, 2018.5 【RA2-L93】
・大橋広好, 門田裕一, 木原浩, 邑田仁, 米倉浩司 編. 日本の野生植物 = Wild Flowers of Japan 1. 改訂新版. 平凡社, 2015.12 【RA5-L80】
・大橋広好, 門田裕一, 邑田仁, 米倉浩司, 木原浩 編. 日本の野生植物 = Wild Flowers of Japan 2. 改訂新版. 平凡社, 2016.3 【RA5-L93】
・大橋広好, 門田裕一, 邑田仁, 米倉浩司, 木原浩 編. 日本の野生植物 = Wild Flowers of Japan 3. 改訂新版. 平凡社, 2016.9 【RA5-L100】
・大橋広好, 門田裕一, 邑田仁, 米倉浩司, 木原浩 編. 日本の野生植物 = Wild Flowers of Japan 4. 改訂新版. 平凡社, 2017.3 【RA5-L102】
・大橋広好, 門田裕一, 邑田仁, 米倉浩司, 木原浩 編. 日本の野生植物 = Wild Flowers of Japan 5. 改訂新版. 平凡社, 2017.9 【RA5-L117】
インターネットおよびデータベースの最終アクセス日は2018年9月26日です。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
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『野草大図鑑』(高橋秀男著、北隆館、1991)のP.470に「シロウマリンドウは1903年、シロウマオウギは1906年に発表された」との記載あり。
以下の図書には和名の命名年についての記述はなし。
・『APG原色牧野植物大図鑑 1・2』邑田仁・米倉浩司編 北隆館 2012年
・『原色日本植物図鑑 草木編1~3』保育社 1980年
・『原色日本高山植物図鑑 増訂版』武田久吉著 保育社 1977年
・『原色日本高山植物図鑑 続 増訂版』武田久吉著 保育社 1979年
・『原色高山植物大図鑑』北隆館 1987年
・『高山・亜高山の花ポケット図鑑』増村征夫著 新潮社 2014年
・『新分類牧野日本植物図鑑』牧野富太郎原著 邑田仁・米倉浩司編 北隆館 2017年
・『植物和名と方言』並木和夫著 ニューサイエンス社 1983年
・『植物和名の語源』深津正著 八坂書房 1989年
・『植物学名入門』L.H.ベイリー著 八坂書房 2017年
・『植物学史』増田芳雄著 培風館 1992年
・『植物文化誌 改訂版』上野実朗著 風間書房 1989年
・『植物文化史』臼井英治著 裳花房 1988年
・『図説草木辞苑』柏書房 1988年
・『日本維管束植物目録』米倉浩司著 邑田仁監修 北隆館 2012年
・『日本植生便覧』宮脇昭編 至文堂 1978年
・『白馬岳』竹内真一著 山と渓谷社 2000年
・『白馬岳からのささやき』久保田修写真・文 ネイチャーネットワーク 2003年
・『白馬自然観察ガイド』中村至伸著 山と渓谷社 2003年
・『白馬連邦・花のガイド』増村征夫著 月刊さつき研究社 1988年
- NDC
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- 植物学 (470 10版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 科学技術(レファレンス)
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000243163