レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2018年09月13日
- 登録日時
- 2018/09/13 15:26
- 更新日時
- 2018/09/28 08:56
- 管理番号
- いわき総合-地域572
- 質問
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未解決
水戸藩の地理学者、長久保赤水は、江戸時代後期の代表的日本図である赤水図(経緯線を記載した最初の日本全図。正式名称は、『改正日本輿地路程全図』を作り、一般の町民だけでなく幕末の志士らの活動にも大きく影響を与えました。その長久保赤水が、儒学者として、1751年(宝暦元年)に小名浜の観日亭で春秋左氏伝を講義したとの記録があるようです。この小名浜の観日亭について、1.場所 2.どのような施設だったか 3.現在はどうなっているか について
調査していただけませんか。
- 回答
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「小名浜の観日亭」については、「地政学者 長久保赤水伝」(長久保片雲著 昭和53年出版)の年譜、宝暦元年(1751年)35歳の年に、「9月27日、継母佐藤氏病没、57歳、法円院妙純、新屋源五兵母(願成寺過去帳)この年、岩城小名浜の観日亭において左氏春秋を講ずる」と記されていますが、このことについて解説はありません。
同書の年譜の前年に、「岩城の某寺に招かれ、論語古訓を講ずる。ひとかどの学者として認められる。」という記述がありますが、この寺もどこの何と言う寺なのか、「いわき市史」等、館内の蔵書にあたりましたが、記載がありません。
「高萩市史」にも、赤水について「…35、6歳の頃には、石城(福島県いわき市)方面よりも、いく度か講義のため招請されたこともあった。」と記述があります。
残念ながら、「いわき市史」に「観日亭」は記載がなく、どこにあったのか、どのような建物だったのかは、不明です。
- 回答プロセス
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「長久保赤水」で蔵書検索し、ヒットした資料にあたり、人物情報と、岩城で講義をした件の記述を探した。
「いわき市史」に「長久保赤水」もしくは「観日亭」が記載されているかどうか調べた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213)
- 個人伝記 (289)
- 参考資料
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長久保片雲 著 , 長久保, 片雲, 1931-. 地政学者長久保赤水伝. 暁印書館, 1978.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001393714-00 -
横山 功/編著 , 横山 功/編著. 長久保赤水書簡集. 茨城新聞社出版局(制作), 2004.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I083800411-00 -
高萩市史編纂専門委員会/編 , 高萩市史編纂専門委員会. 高萩市史 上. 高萩市役所, 1969.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000001-I012360487-00
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長久保片雲 著 , 長久保, 片雲, 1931-. 地政学者長久保赤水伝. 暁印書館, 1978.
- キーワード
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- 長久保赤水
- 小名浜観日亭
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000242462