(回答プロセス)
1.自館所蔵資料を「福島正則」のキーワードで検索したところ、以下の資料が見つかりました。
①『郷土史紀行 Vol.32』 ヒューマン・レクチャー・クラブ/〔編〕 ヒューマン・レクチャー・クラブ 2005年
p.18~23「広島城主 福島正則の諸将と可児才蔵」に、家臣数名について記載がありました。
②『福島正則の20年』 広島城企画展 広島城/編 広島城 2012年
p.14「関ケ原合戦図屏風に見られる正則家臣」に、家臣数名について記載がありました。
p.22図版、p.49~50解説「福島氏時代城郭之図」
「福島期の広島城を描いた絵図。・・・各曲輪には屋敷割とそこに居住する家臣の名前が記されている。」と記載がありました。
p.23図版、p50~51解説「福嶋記」
「福島正則改易に関する記録。・・・改易時、広島城に籠城した千石以上の家臣の名前・禄高・居住地が列記した巻末部分である。ほぼ同じ内容が「知新集」にも見られるが、そちらは同書の編纂者の考察が加わっている。」とあり、「正則家士籠城数輩頭分千石以上」の部分の翻刻の記載がありました。
③『美和町史』 美和町史編さん委員会/編 美和町 1982年
p.776「福島氏広島入城時の職守と知行(『福島一代記』)」
「『福島一代記』による千石以上の者は次のようである(『広島市史』による)」とあり、家臣の名前、職守、知行の記載がありました。
2.資料②の記述から、資料④を確認しました。
④『新修広島市史 第6巻』 広島市/編 広島市役所 1959年
「知新集」第25巻附録
p.977「福島氏時代城郭之図」
p.977~997
「私曰、上にあくるところの古絵図福島記秘記なとあハせ考るに毛利殿長門へうつられ福島殿入部ありて御城内侍屋敷の沿革図のことし・・・」とあり、家臣の屋敷について記載がありました。
※ 以下のサイトで、原資料のデジタル画像を見ることができます。
該当箇所は2356コマから始まります。
https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100270118/viewer/1(2020/11/21 最終確認)
3.資料③の記述から、資料⑤を確認しました。
⑤『広島市史 第1巻』 広島市/編 名著出版 1972年
p.100~103「第2章 家士職禄職守」
「・・其食邑千石以上のもの左の如し」と記載がありました。
p.173~178「第8章 福島氏の遺臣」に以下の記載がありました。
p.174~175「仕途を得し者」
p.177~178「脱走者」
p.182「福島氏宗族重臣の邸址」
4.書棚を確認したところ、以下の資料が見つかりました。
⑥『広島県史 近世資料編 2』 広島県/編 広島県 1976年
p.44「一五 福島正則分限帳」
「〔成立〕・・・慶長末年の成立と思われる。なお、ほかに類本として、「福島家中分限帳」(国立公文書館「内閣文庫」)、「福島正則家中分限帳」(『続群書類従』巻七一四)がある。このうち、内閣文庫本が年代的には最も早く成立している。」
p.166~188「一五 福島正則分限帳(広島藩) 京都大学文学部国史研究室蔵」
5.資料⑥の記述から、国立公文書館所蔵資料を「福島家中分限帳」のキーワードで検索したところ、以下の資料が見つかりました。
⑦「芸州広島福嶋左衛門大夫正則家中知行附」
https://www.digital.archives.go.jp/das/image/F1000000000000010965 (2020/11/21 最終確認)
6.資料⑥の記述から資料⑧を確認しました。
⑧『続群書類従 第25輯上』 訂正3版 塙 保己一/編 続群書類従完成会 1972年
p.371~395 「福島正則家中分限帳」の記載がありました。
p.395には「以東京帝国大学史料編纂掛本謄写校合畢」の記載がありました。
7.「JapanKnowledge.lib」を「福島正則」のキーワードで検索したところ、「福島正則遠流広島城引渡之覚」という資料があることが分かりました。
所蔵館を確認したところ、資料⑨、⑩でデジタル画像が公開されていました。
ともに、改易時、広島城に籠城した千石以上の家臣の名前・禄高が記載されていました。
⑨「遺老物語」のうち「福島正則遠流広島城引渡之覚」
https://www.digital.archives.go.jp/das/image/M1000000000000049923 (2020/11/21 最終確認)
※ 「福島正則遠流広島城引渡之覚」は17コマから始まります。
⑩愛知県図書館 貴重和本デジタルライブラリー〉遺老物語
https://websv.aichi-pref-library.jp/wahon/detail/190.html(2020/11/21 最終確認)
※ 「福島正則遠流広島城引渡之覚」は巻7の25コマから始まります。
8.国立国会図書館所蔵資料を「福島正則」「家臣」のキーワードで検索したところ、以下の資料が見つかりました。
⑪「福島正則家中屋敷帳」(西尾市岩瀬文庫/古典籍書誌データベース)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000094-I000055714-00(2020/11/21 最終確認)
内容に
「元和5年に改易となった安藝広島藩主、福島正則(左衛門太夫)の家臣の名鑑。各家臣の屋敷地を引継いだ、浅野家家臣の名を注記する。・・・」
の記載がありました。
デジタル画像の公開はありませんでした。
以下の資料では確認できませんでした。
・『城割の作法』 福田 千鶴/著 吉川弘文館 2020年
・『福島正則 最後の戦国武将』 福尾 猛市郎/著 藤本 篤/著 中央公論新社 1999年
・『福島正則公』 福島正則公三百年祭協賛会/編 広島尚古会 1923年
・『福島正則と芸備』 広島城/編 広島城 2001年
・『大名廃絶録』 南條 範夫/著 人物往来社 1967年
・『福島正則伝』 田部井 鉚太郎/著 美和村教育会 1917年