レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年12月07日
- 登録日時
- 2017/12/13 16:57
- 更新日時
- 2018/04/23 11:31
- 管理番号
- 20196
- 質問
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香川県出身の実業家、中野武営の名前の読み方は「ぶえい」なのか「たけなか」なのか?
- 回答
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・中野武営翁の七十年 薄田貞敬/編 -- 中野武営伝記編纂会 -- 1934.11
p.550に次の記述あり。
「・・・中野翁の武営という名は、何と読むのか、一般には解せなかったもので、之はたけなかです。・・・」とあり。
・日本人物レファレンス事典 商人・実業家・経営者篇 日外アソシエーツ株式会社/編集 -- 日外アソシエーツ -- 2017.4
p.563-564に見出し語「中野武営 なかのたけなか」と(正しく)読まれている。
しかし、「掲載事典」欄に多数の事典が示されているが、すべて(なかのぶえい)と(誤って)読まれている。
- 回答プロセス
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当館所蔵の郷土資料では次のようになっている。
『郷土に輝く人々』(K2810S2/1-1B)たけなか
「武営」と書いて「たけなか」と読むのは難しいため
「ぶえい」と呼ばれて親しまれていた旨の記述あり。
『香川県人物人材情報リスト』(K2810/N3/1-2)ぶえい
『中野武営年譜稿」(K2810/N5/2-1) 読みなし
『近代四国人物夜話』(K2810/Y1) なし
『日本人名大辞典』(2810/U6) ぶえい NDLの典拠読みの出典
『香川県の歴史』(K2100/I3/1-4) たけなか
『讃岐人物風景11』(K2810/S3/12-11) たけなか
『郷土誌の先覚』(K2810/S3/16-2) たけなか
郷土に輝く…と同様の説明あり。
『四国新聞110年史』(K0702/S1/4)たけなか
『中野武営翁の七十年』(K2890/N5) p550 たけなか
『中野武営と商業会議所』(K2890/N5/6) 上記を引用してたけなか
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289)
- 参考資料
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三浦 直人. 伊藤博文をハクブンと呼ぶは「有職読み」にあらず : 人名史研究における術語の吟味. 2016. 文学研究論集 / 明治大学大学院文学研究科 [編](45) p. 207-226
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000004-I028088702-00
http://www.kanken.or.jp/project/data/investigation_incentive_award_2016_miura.pdf (関連論文。当館所蔵なし。) -
吟詠本に載っていた藤原俊成の読み仮名が「ふじわらのとしなり」となっていた。著者に直接会う機会があったので、尋ねたら「としなり」が正しい、とのことだったが、蒲郡では「俊成祭(しゅんぜいまつり)」など全て「しゅんぜい」と読む。読み方が複数あるのは分かるが、どちらが正しいのか。また使い分けがあるのか。(蒲郡市立図書館).
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000066774-00 (関連事例。) -
菊池寛は「きくちかん」か「きくちひろし」か?(香川県立図書館).
http://iss.ndl.go.jp/books/R000000006-I000162372-00
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三浦 直人. 伊藤博文をハクブンと呼ぶは「有職読み」にあらず : 人名史研究における術語の吟味. 2016. 文学研究論集 / 明治大学大学院文学研究科 [編](45) p. 207-226
- キーワード
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- 中野武営 なかのたけなか〇 なかのぶえい×
- 伊藤博文 いとうひろぶみ〇 いとうはくぶん×
- 「有識読み(ゆうそくよみ)」
- 「幽霊語」
- 「名乗読み」
- 音読み
- 訓読み
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000226364