レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年10月29日
- 登録日時
- 2017/12/05 16:28
- 更新日時
- 2017/12/05 16:28
- 管理番号
- 相-170015
- 質問
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解決
江戸時代の鯨尺や曲尺など、度量衡についての知識を得る本を紹介してほしい。
- 回答
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・『続 単位のいま・むかし 東洋古代単位からSIへ』小泉袈裟勝著 日本規格協会 1992 <609/104/2>(20502340)
p.75「4.歴史に現れる尺」の章立てがあり、曲尺、鯨尺を含む12種類の尺について記述されています。
p.153「14.1 曲尺,鯨尺の復活」では「昭和51年(1976)になって永六輔さんが大工さんから“かね尺”を,お婆さんから“くじら尺”を取り上げることはけしからん,ということで復活運動を始めました。」という記述がありました。関連する『クジラとカネ売ります 計量法現行犯は訴える!!』永六輔著 講談社 1977<609.5/2>(11502952)という書籍も合わせてご紹介いたします。
・『計測の文化史』橋本万平著 朝日新聞社 1982<609/22>(12600144)
「目次」によると「第一章 古代・度量衡(一)」から「第四章 中世、近世の計測」の章立てがあり、p.269-334「第四章 中世、近世の計測」ではp.303「たかばかり」の項に曲尺の記述があります。また、p.309-316に「呉服尺と鯨尺」が立項されています。
・『単位の起源事典』小泉袈裟勝著 東京書籍 1982 <609/23>(12600151)
p.1「まえがき」によると「この書では、時間、角度および度量衡の主な単位について、その起源と沿革を西洋と東洋に大別し、さらに境界は確然としないが若干の地域別、政権別に記した。」とあります。p.157-168「第一三章 日本の尺度」のp.160-168「歴史に現れる尺」の項では「曲尺」「鯨尺」を含む15種類の尺について記述されています。
・『図解・単位の歴史辞典』小泉袈裟勝編著 柏書房 1990<609.03/3>(20290342)
「例言」のp.ⅵによると、「構成・包括範囲」は「古代~近代初期を中心」とし、「「単位」と「計量」に関する用語・事項を広範囲に対象とした。」とあります。また、「見出し項目は約二七〇〇」とあり、p.48-50「曲尺」が、p.58「鯨尺」が立項されています。
・『度量衡の歴史』小泉袈裟勝著 原書房 1977<609/12>(11502820)
「第1章 度量衡の起源」に始まり、「第3章 日本の度量衡の沿革」では、p.40-42に「3.12. くじら尺について」が立項されています。
・『歴史の中の単位』小泉袈裟勝著 総合科学出版 1974<609/8>(11502788)
p.175-362「第二部 東洋の度量衡」のp.271-362「Ⅲ 日本の度量衡」では、p.305-307に「曲尺・又四郎尺」の解説が、p.310-312「クジラのヒゲで作られた鯨尺」がそれぞれ記載されています。
・『日本人の尺度』望月長與著 六藝書房 1971<609/3>(11502721)
p.ⅰ-ⅵ「はじめに」によると、p.ⅴ「この本は、一般にかならずしも馴染みぶかいとはいえない尺度の世界を現代の様相にみることからはじめ(第一章)、ついで日本身度尺の存在を立証し(第二章)、最後に日本尺度の歴史とともに、おもだった建築・遺物の検尺を行なう(第三章)順序で書きすすめた。」とあります。p.235-239に「曲尺とはなにか」、p.239-243「鯨尺とはなにか」が立項されています。
・『ものと人間の文化史22 ものさし』小泉袈裟勝著 法政大学出版局1977<609/14>(11502846)
p.85-114「第四章 曲尺の歴史」、p.154-192「第六章 日本の歴史に登場する尺度」の中のp.166-170に「鯨尺」の記述があります。
同シリーズ『ものと人間の文化史36 枡』小泉袈裟勝著 法政大学出版局1980<609/20>(11502903)、『ものと人間の文化史48 秤』小泉袈裟勝 法政大学出版局 1982<609/24>(12600169)も、計量史の観点から、歴史とその役割について記述されています。
また、次の事典類に用語の解説が記載されておりましたので、ご案内いたします。
・『日本史大事典 2 か~け』平凡社 1993<210.03/162/2/常置>(20555140)
p.316「曲尺」が立項されています。
p.986「鯨尺」が立項されています。
・『日本史大事典 5 と~ふ』平凡社 1993<210.03/162/5/常置>(20635702)
p.277「度量衡」が立項され、「度は長さ、量は体積、衡は質量を意味し、はかる道具はそれぞれ物指(ものさし)・枡(ます)・秤(はかり)となる。」と記述されています。さらに「物指」・「枡」・「秤」に関する歴史とそれぞれの道具の種類の説明がされています。
p.754-755「秤(はかり)」が立項され「古代」~「近代」までの変遷が記述されています。
・『日本史大事典 6 へ~わ』平凡社 1994<210.03/162/6/常置>(20658993)
p.283「枡(ます)」が立項され「古代」~「近・現代」までの変遷が記述されています。
p.737「物差(ものさし)」が立項され「古代」~「中世・近世」までの変遷が記述されています。
・『度量衡の事典』阿部猛著 同成社 2006<609.03/6/常置>(21925946)
「凡例」に「本事典は度(長さ・広さ)量(体積)衡(重さ)に関する用語について解説したもので、分類別索引編と用語編に分かれている。」とあり、p.43に「曲尺 きょくしゃく」、p.46-47に「鯨尺 くじらじゃく」が立項されています。
・『ひと目でわかるメ-トル法換算早見表』積算資料研究会編 金園社 1958<609.6/4/常置>(11502994)
食料品、繊維類等、品目別の換算早見表で、p.52-56に繊維類における鯨尺からセンチメートルへの換算表が、p.57-59にセンチメートルから鯨尺への換算表が記載されています。
- 回答プロセス
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①当館OPAC「全項目」にキーワード「度量衡」で検索、「鯨」「曲」で絞り込む→0件になってしまう→「度量衡」でヒットした資料のうち、目次から「鯨尺」「曲尺」の記載がある資料を選択
②ヒットした資料と同じ分類(609)の棚より、タイトルに「単位」「計測」を含む資料の索引や目次も確認
③当館所蔵の日本史の事典の記述も確認
- 事前調査事項
- NDC
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- 度量衡.計量法 (609 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 度量衡
- 単位
- 測定
- 測定器
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000225906