黒川神社について、記述を確認した資料は次のとおりです。
・『栃木県神社誌 神乃森 人の道』(栃木県神社庁/編、発行 2006)p442
「第一一章 日光市」に黒川神社の項があります。
内容には、主祭神・由緒沿革等が記載されています。
・『栃木縣史 第3巻(神社編)』(田代善吉/著 臨川書店 1972)
※下野史談会 昭和9年刊の復刻版です。
昭和9年当時に存在した神社について確認することができます。
p357-358に「黒川神社」の項があり、口伝の由緒、社伝、伝説等が紹介されています。
この中で、「本社は昔星宮大明神と称した、寛政七年八月本社を再建し、明治八年五月星宮神社を改めて黒川神社と称することになつた」とあります。
上記記述によれば、明治8年まで「黒川神社」という神社は存在せず、「星宮神社(もしくは星宮大明神)」と呼ばれていたようです。
・『下野国誌 校訂増補』(河野守弘/著,佐藤行哉/校訂 下野新聞社 1989)
p.173に「小来川星宮」の項があります。
(目次には「小来川星宮(黒川神社、日光市)」と表記されています。)
「開山勝道上人の帰依し給う明星天子を勧請せしものなるべし」とあります。
・『下野神社沿革誌 3 上都賀郡部』(風山廣雄/編、発行 1903)
20-21丁「小来川村」に黒川神社に関する記述が確認できます。
なお、こちらの資料は「国立国会図書館デジタルコレクション」から閲覧可能です(インターネット公開資料)。
アドレス
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/815434 (2017.3.23確認)
※22-23コマ目です。
なお、星宮神社は県内に多数あり、由来・由緒については次のレファレンス事例(レファレンス協同データベース登録事例)が参考になると思われます。
「栃木県内に散見される、「星宮神社」の由来・由緒について書かれた資料はあるか。 以前、「星宮神社は日光修験道と関わりがある」と読んだことがあるが、こちらも関連資料があるか。」
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000113105 (2017.3.23確認)