レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年04月12日
- 登録日時
- 2017/04/12 18:21
- 更新日時
- 2017/04/15 09:59
- 管理番号
- 県立長野-17-010
- 質問
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解決
池波正太郎『新年の別れ 池波正太郎エッセイシリーズ3』朝日文庫 p376 3行目に「松代の郷土史家であった故大平喜間太氏」とあり読み方が判らない。大平喜間太の正しい読み方を教えて欲しい。
- 回答
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「オオヒラ キマタ」と読む。また、問い合わせの本には「大平喜間太」と記載があったが、正しくは「大平喜間多」だと思われる。
以下調査経過。
問い合わせの資料『新年の別れ 池波正太郎エッセイシリーズ3』朝日文庫は、『新年の二つの別れ 池波正太郎エッセイシリーズ3』朝日文庫だと思われるが、当館に文庫での所蔵が無く、単行本『新年の二つの別れ』池波 正太郎/[著] 朝日新聞社 1977 【914/イ/】で該当箇所を調査したところ、p309-315「時代小説うらばなし」というエッセイのp310に、「松代の郷土史家であった故大平喜間太氏」という記載を確認。
『長野県歴史人物大事典』神津 良子/編 郷土出版社 1989【N283/13/】で調査したところp133に「大平喜間太」ではなく、「大平喜間多 おおひら・きまた」の項あり。これによると松代の郷土史家で、『松代町史』編纂主任も務め『松代風土記』『真田幸弘と恩田木工』他の著作がある。1889年(明治22)~1959年(昭和34)。名前の漢字は太と多で異なるが同一人物だと思われる。県立長野図書館の蔵書検索でも「大平喜間多」はヒットするが、「大平喜間太」は ヒットしない。著者名ヨミは「オオヒラ キマタ」
国会図書館蔵書検索システム(NDL-OPAC)https://ndlopac.ndl.go.jp/F/SFTN3UB779UH5I8X35VHDDUMH7KXEMC67KP7QHR5R9HFS1VAJC-04851?func=find-b-0で「大平喜間太」を検索したが、ヒットせず、「大平喜間多」で検索すると『佐久間象山伝』など17件がヒットする。ヨミは、個人著者標目で「大平, 喜間多, 1889-1959 || オオヒラ, キマタ 」と確認した。
- 回答プロセス
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1 『長野県歴史人物大事典』で調査。「大平喜間太」ではなく「大平喜間多 おおひら・きまた」の項あり。松代の郷土史家である。問い合わせは「大平喜間太」と記載があったので原文を確認することにする。
2 「新年の別れ」「池波正太郎」で当館OPACを複合検索したがヒットせず。「池波正太郎」で検索すると『池波正太郎エッセイシリーズ3 新年の二つの別れ』がある。当館には朝日文庫での所蔵が無く単行本で該当箇所を確認するが、質問同様「松代の郷土史家であった故大平喜間太氏」という記載だった。
3 国立国会図書館サーチで「大平喜間太」ヒットせず。「大平喜間多」で検索すると『真田幸弘と恩田木工』など49件がヒットする。NDL-OPACで「大平喜間多」の個人著者標目「大平, 喜間多, 1889-1959 || オオヒラ, キマタ 」を確認する。
- 事前調査事項
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ネットで検索したが振り仮名はなかった。
- NDC
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- 個人伝記 (289)
- 参考資料
- キーワード
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- 大平喜間多
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000214744