レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年06月21日
- 登録日時
- 2017/03/25 16:22
- 更新日時
- 2017/03/29 10:56
- 管理番号
- 0000110667
- 質問
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解決
明治初年に山口県内で使われていた、児童向けの教科書、教材などはあるか。
- 回答
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学制以前の山口県内の教育の様子は下記参考資料1に記載があるが、それによれば、「初等教育については、旧来の寺子屋、私塾に委ねられていて、その施策にまだ見るべきものはなかった」とあり、どのような教科書を用いたかの記載はなし。
一例として、萩の状況は資料2に「明治初年の教育」という章があり、学制前後の様子の記述あり。
これによれば、明治5年公布の学制により小学校が設けられるまで、萩には多くの私塾や寺子屋・手習場があり、学制以後も塾に通い、漢籍・珠算・習字などの修業を続けた者もいたとあり。
さらに、資料2によれば、慶応3年に設立された朋来舎という郷校(後の浜崎小学校)では、教科書として「教民の詞」「香川津二孝子伝」などを用いたとあり。
この『教民の詞』『香川津二孝子伝』については資料3~4のとおり当館所蔵あり。
- 回答プロセス
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資料1『山口県教育史』を調査、記述を確認
→ 『図説山口県の教育100年』『明倫小学校百年誌』を調査したところ、文献として資料2『萩の百年』を確認
→ 資料2『萩の百年』を調査
- 事前調査事項
- NDC
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- 教育史.事情 (372 9版)
- 教育課程.学習指導.教科別教育 (375 9版)
- 参考資料
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- 1 『山口県教育史』 山口県教育会編 山口県教育会 1986.7 当館請求記号:Y372/L 6 p215-217,206
- 2 『萩の百年』 萩市明治維新百年記念事業記念図書編さん委員会編 萩市役所 1968.10 Y274/J 8 p92-93,99-100
- 3 『教民の詞』 杉民治編 1867 W159/A
- 4 『香川津孝子伝』 沢宣嘉 沢宣嘉 1867 Y159/A
- キーワード
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- 明治時代
- 教科書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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このほかの調査資料
『図説山口県の教育100年』 山口県文書館編 山口県教育委員会 1972 Y372.1/K 2 p20-21
『明倫小学校百年誌』 明倫小学校創立百周年記念事業推進会編 萩市立明倫小学校同窓会 1985.9 Y376.2/L 5 p22-23
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000212698