レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2017年2月3日
- 登録日時
- 2017/01/31 11:00
- 更新日時
- 2017/03/02 15:05
- 管理番号
- 県立長野-16-056
- 質問
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解決
日本とイギリスでの、医師が患者を診察する際の接遇についての教育、研修について論考があれば紹介してほしい。
- 回答
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当館資料を含めて、「国立国会図書館サーチ」「CiNii Books」などで「医学教育」、「医療面接」、「接遇」、「コミュニケーション」等をキーワードとして図書を検索したが、照会の内容に合致しそうなものは見当たらなかった。
雑誌掲載論文については、上記や「CiNii Articles」、「J-Stage」などのデータベースで検索したところ、下記のようなものが見つかった。
日本の大学の医学課程におけるコミュニケーション・スキル学習についての近年の研究では、稲森里江子「医学教育におけるコミュニケーション・スキル学習に関する研究 対人援助技術の活用による実証的アプローチ」(『人間福祉学研究』第3巻第1号 関西学院大学人間福祉学部人間福祉研究科 2010年)の「はじめに」の部分が該当すると思われる。
この論文はウェブ上で閲覧が可能。
http://www.kwansei.ac.jp/s_hws/attached/0000031545.pdf
臨床実習前の学生の水準確保の基準として「診療参加型臨床実習に参加する学生に必要とされる技能と態度に関する学習・評価項目」があり、この中に評価・学習項目として医療面接が含まれている、という記載がある。この項目も、以下のURLで閲覧できる公益社団法人医療系大学間共用試験実施評価機構のウェブサイトに掲載されている。
http://www.cato.umin.jp/index.html
海外の事例については、文部科学省科学研究費補助金研究成果報告書である、福島統、東京慈恵医科大『医学教育でのコミュニケーション教育から医療面接教育までの教育における順次性の検討』が、2003年に発行されているようだ。
当時の日本の医療面接教育の状態に触れ、「北米、英国ではBad News Tellingや患者支援・生活支援といった項目も卒前の学習目標に組み込まれており、わが国とは大きな差異が認められた」とする研究概要が以下のURLで閲覧可能。
https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-14572138/
しかしながら報告書本文については、この概要に「報告書を作成し、全国の医療系大学に送付した」とあるように、所蔵機関は医学系の大学図書館などに限られており、当館でも内容の確認はできていない。
報告書を閲覧する方法としては、近隣図書館で所蔵館からの貸出しの依頼をしてもらうことになると思われる。
- 回答プロセス
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1 当館資料を回答欄記載のようなキーワードで検索。医療関係者の接遇に関する資料はあるが、医学教育課程や海外との比較についての記載はない。
2 インターネット上の情報源を調査。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 医学 (490)
- 参考資料
- キーワード
-
- 医学教育
- 医療面接
- 接遇
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000208374