レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/11/10
- 登録日時
- 2017/01/08 00:30
- 更新日時
- 2017/01/08 00:30
- 管理番号
- 6001020098
- 質問
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解決
淡水と海水を行き来する魚(回遊魚)の分類とそれぞれについて代表的な魚、その特徴・養殖について書かれた本を教えてほしい。
- 回答
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●回遊魚の分類と代表的な魚について
・『川と海を回遊する淡水魚:生活史と進化』(後藤晃/[ほか]編 東海大学出版会 1994.10)p.2-5
産卵や採餌に関連して淡水と海水を行き来する魚を「通し回遊魚」といいます。代表的なものには、ウナギを代表とする「降河性回遊魚」とサケ類を代表とする「遡河性回遊魚」があります。
「降河性回遊魚」とは、海洋で産卵を行い幼期に淡水に遡上・採餌して成長し、産卵のために海洋に戻る習性がありますが、それに対して、「遡河性回遊魚」は、淡水で産卵を行い、海洋に出て成長。産卵のために淡水に戻ります。
・『水産海洋ハンドブック』(竹内俊郎/編 生物研究社 2016.3)
p.114「表2.2.5 回遊魚の分類」のうち「通し回遊魚」の部分を抜粋します。
Ⅰ.通し回遊魚(diadromous fish)
A.降河性回遊魚(catadromous fish):ウナギ、アユカケ、ヤマノカミ
B.遡河性回遊魚(anadromous fish):
1)降海型(sea-run form):シロザケ、カラフトマス、サクラマス、
ベニザケ、オショロコマ、アメマス、イトウ、ワカサギ、シロウオ、
シシャモ
2)残留型(resident form):ヒメマス、ニジマス、ヤマメ、アマゴ、
カラフトイワナ、ミヤベイワナ、エゾイワナ
C.両側性回遊魚(amphidromous fish):
1)海水型(seawater form):スズキ、ヨシノボリ、カンキョウカジカ
2)淡水型(freshwater form):アユ、ハナカジカ、ウツセミカジカ
●代表的な回遊魚の特徴などについて
[ウナギ]
降河性回遊魚であるウナギの特徴・養殖について、次の資料に記述がありました。
・『ウナギ大回遊の謎(PHPサイエンス・ワールド新書 058)』(塚本克己/著 PHP研究所 2012.6)
・『ウナギの博物誌』(黒木真理/編著 化学同人 2012.10)
・『旅するウナギ:1億年の時空をこえて』(黒木真理/著 東海大学出版会 2011.7)
・『ウナギ養殖業の歴史 (筑波書房ブックレット)』(増井好男/著 筑波書房 2013.10)
明治から平成までのウナギ養殖の歴史について記述があります。
・『ウナギ資源の現状と保全 (月刊海洋)』(海洋出版 2008.6)
生物学的見地に立った論文、資源・経済と文化・歴史に関する論文、その保全についての論文からなっています。
・『うなぎを増やす 二訂版(ベルソーブックス 010)』(廣瀬慶二/著 成山堂書店 2014.8)
ウナギの生態から最近の養殖事情、話題まで記述しています。
・『淡水魚 水産増養殖システム』(隆島史夫/編 恒星社厚生閣 2005.12)
p.271-284 「25.ウナギ」の章があります。
[サケ類]
遡河性回遊魚のうち降海型のサケ類についての特徴・養殖について、次の資料に記述がありました。
・『水産海洋ハンドブック』(竹内俊郎/編 生物研究社 2016.3)
p.176-178 第3章 水産資源管理
「3.7.9 サケ・マス類」の項にサケ・マス類の生態・養殖についての記述があります。
・『サケマス・イワナのわかる本』(井田齊/著 山と溪谷社 2012.7)
サケ科魚類の基礎知識、サケ科魚類学、サケ科魚類の起源と系統、分類と検索、生体の特徴や個々のサケ科魚類についての絵入り解説、人工種苗、サケ科魚類の多様性、サクラマス、ニジマスについては1章を費やして取り上げられています。
・『日本サケ・マス増殖史』(小林哲夫/著 北海道大学出版会 2009.2)
サケ・マスの生物学的説明、増養殖についての歴史が詳しく説明されています。
・『淡水魚 水産増養殖システム』(隆島史夫/編 恒星社厚生閣 2005.12)
p.15-21に「3.サケ(.シロザケ)」の章があり、生物学的特徴、増養殖環境、放流用種苗の生産、病気と対策、放流、漁業利用と課題について記述があります。
・『サケの世界市場:アグリビジネス化する養殖業』(佐野雅昭/著 成山堂書店 2003.4)
日本と海外におけるサケ養殖の現状、技術的特徴、問題点などが記されています。
・『鮭・鱒 1 (ものと人間の文化史 133-1)』(赤羽正春/著 法政大学出版局 2006.4)
p.153—259 サケ・マスの生態について記述があります。
・『鮭・鱒 2 (ものと人間の文化史 133-2)』(赤羽正春/著 法政大学出版局 2006.4)
p351-401にサケ・マスの増養殖について記述があります。
[事例作成日:2016年11月10日]
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 水産増殖.養殖業 (666 8版)
- 脊椎動物 (487 8版)
- 参考資料
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- 川と海を回遊する淡水魚 後藤/晃∥[ほか]編 東海大学出版会 1994.10 (2-5)
- 水産海洋ハンドブック 第3版 竹内/俊郎‖編 生物研究社 2016.3 (114、176-178)
- ウナギ大回遊の謎 塚本/勝巳∥著 PHP研究所 2012.6
- ウナギの博物誌 黒木/真理∥編著 化学同人 2012.10
- 旅するウナギ 黒木/真理∥著 東海大学出版会 2011.7
- ウナギ養殖業の歴史 増井/好男∥著 筑波書房 2013.10
- ウナギ資源の現状と保全 海洋出版 2008.6
- うなぎを増やす 2訂版 廣瀬/慶二‖著 成山堂書店 2014.8
- 淡水魚 隆島/史夫∥編 恒星社厚生閣 2005.12 (15-21、271-284)
- サケマス・イワナのわかる本 井田/齊∥著 山と溪谷社 2012.7
- 日本サケ・マス増殖史 小林/哲夫∥著 北海道大学出版会 2009.2
- サケの世界市場 佐野/雅昭∥著 成山堂書店 2003.4
- 鮭・鱒 1 赤羽/正春∥著 法政大学出版局 2006.4 (153-259)
- 鮭・鱒 2 赤羽/正春∥著 法政大学出版局 2006.4 (351-401)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000205981