レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016/8/14
- 登録日時
- 2016/12/20 00:30
- 更新日時
- 2024/03/30 00:38
- 管理番号
- M16112311483485
- 質問
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法律に「直ちに」とあったが、どのくらいの日数か。
- 回答
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明確な日数を定めるものではないが、「すぐに」という時間的即時性を表す言葉の中では、最も強制力が強い表現である。
『条例規則の読み方・つくり方』p.246-247によると「その即時性の強弱には違いがあり、即時性の度合いの強い順に、「直ちに」>「速やかに」>「遅滞なく」、とされる。「遅滞なく」については、正当な又は合理的な理由があれば遅延が許されるという含みがある。また、「遅滞なく」と「直ちに」は、法律上の義務としての性格が強く、違法の問題を生ずる余地もあるのに対し、「速やかに」は、訓示的な色彩が強い、という傾向がある」。
なお、「すみやかに」という用語の不明確さを否定し、条項を無効ならしめるものではないという判決を下した例が『最新法令用語の基礎知識』p.60-61で紹介されている(大阪高判昭37(う)第1550号/「判例時報」327号p.46-50)。
「『すみやかに』という用語は法令上のみならず社会生活上においても定着した一定の内容を持つ観念であり、客観的にみて公正な判断は可能であるから、現実に限界上にある事案に対する適用が見解の相違から異なることがあるとしても、罪刑法定主義の要請に反するものとはいえない」とその理由を説明している(「判例時報」327号p.46)。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 法律 (320 9版)
- 参考資料
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上田章・笠井真一『条例規則の読み方・つくり方 第2次改訂版 』 学陽書房,2006,19,383p. 参照はp.246-247.
田島信威『最新法令用語の基礎知識 3訂版 』 ぎょうせい,2005,12,592,8p. 参照はp.60-61.
「銃砲刀剣類等所持取締法第一七条第一項の有効性」『判例時報』No.327,1963,p.46.
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上田章・笠井真一『条例規則の読み方・つくり方 第2次改訂版 』 学陽書房,2006,19,383p. 参照はp.246-247.
- キーワード
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- 法律用語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2016112311462883485
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000203678