レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年08月02日
- 登録日時
- 2016/09/09 11:55
- 更新日時
- 2016/11/02 16:01
- 管理番号
- 埼久-2016-063
- 質問
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解決
単語を文章にするときの並べ方について、日本語の「学校へ行く」のように動詞が後に来る言語と、英語の「go to school」のように動詞が前に来る言語があるが、それぞれ何語があてはまるのか知りたい。また、その並べ方の法則があれば知りたい。
- 回答
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S(主語 Subject)、O(目的語 Object)、V(動詞 Verb)の順序について記述のある下記資料を紹介した。
『世界の言語と日本語 言語類型論から見た日本語』(角田太作著 くろしお出版 2009)
『言語学百科事典』(ディヴィッド・クリスタル著 風間喜代三監訳 大修館書店 1992)
上記資料によると、日本語と同じSOV型の語順を用いる言語は、韓国・朝鮮語、トルコ語、ペルシャ語、チベット語などで、英語と同じSVOの語順を用いる言語は、フィンランド語、ロシア語、中国語などとあった。また、イタリア語、スペイン語、フランス語は「SVO等」とあり、オランダ語、ドイツ語は「Vが2番目(SVO等)」とあり、SVO以外の語順も使用されるとのことである。
並べ方の法則について明記されている資料は見られなかった。ただし『言語学百科事典』に、言語の分類を表すために「語族」という言葉が用いられたとの記述が見られたが、語順についての記述はない。
- 回答プロセス
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言語学の資料を調べる。
回答資料のほか、下記にも若干記述あり。
『世界大百科事典 2005年改訂版 1(ア-アレニ)』(平凡社 2005)
p607-608 「アルタイ諸語」の項あり。[構造上の特徴]に「目的語や補語はそれを支配する動詞に先行する」「主語は他の成分より前に置かれ(後略)」とあり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 言語学 (801 9版)
- 文法.語法 (815 9版)
- 参考資料
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- 『世界の言語と日本語 言語類型論から見た日本語』(角田太作著 くろしお出版 2009) , ISBN 978-4-87424-448-7
- 『言語学百科事典』(ディヴィッド・クリスタル著 風間喜代三監訳 大修館書店 1992) , ISBN 4-469-01202-5
- キーワード
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- 語順
- 日本語
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000196763