レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年02月28日
- 登録日時
- 2016/03/15 15:47
- 更新日時
- 2016/06/16 18:20
- 管理番号
- 牛久-1404
- 質問
-
「朱華色」はどんな色か。カラーで見たい。
- 回答
-
下記の資料に色見本が記載されていたが、資料によって色合いが異なった。
『底本和の色事典』(内田 広由紀/視覚デザイン研究所/2008)
『すぐわかる日本の伝統色』(福田 邦夫/東京美術/2011)
『和の彩りにみる色の名の物語』(木村 孝ほか/淡交社/2001)
『美しい日本の伝統色』(森村 宗冬/山川出版社/2013)
- 回答プロセス
-
①『底本和の色事典』(内田 広由紀/視覚デザイン研究所/2008)
…p.68「朱華」に色見本あり。ただ、「黄色とする説や赤色とする説、薄い紅色の唐棣色(にわうめいろ)とする説などがあり、謎に包まれている」と説明されており、諸説ある様子。
②『すぐわかる日本の伝統色』(福田 邦夫/東京美術/2011)
…p.19「朱華」に「庭桜の花のような薄い黄赤色」などの記述あり。色見本2種、「はねず」が指す植物とされる庭梅・庭桜の写真あり。
③『和の彩りにみる色の名の物語』(木村 孝ほか/淡交社/2001)
…p.6-7「朱華色」の項目に、朱華色の風呂敷の写真と、「朱華色は、紅色の薄い色で美しく、位のある色とされた」などの記述あり。
「翼酢色」「波禰受色」との表記も紹介されている。
④『美しい日本の伝統色』(森村 宗冬/山川出版社/2013)
…p.32に「オレンジがかった薄い赤の朱華色(唐棣色)」との記述あり。
p.33とp.181に色見本あり。色見本はひとつだが、表記は「朱華色」と「唐棣色」の2通り紹介されており、どちらも「はねずいろ」と読ませている。
⑤『日本の伝統色』(長崎 巌/ナツメ社/2008)…記載なし
⑥『日本の伝統色』(コロナ・ブックス編集部/平凡社/2012)
⑦『日本国語大辞典 10』(小学館国語辞典編集部/小学館/2001)
…p.1325に「はねず【唐棣花・裳棣・朱華】」および「はねずいろ【唐棣色】」の項目あり。
「はねず」には「初夏に赤い花をつける植物」などの記述がある。
「はねずいろ」は、「唐棣花の花のような赤い色。白みを帯びた赤い色。」などと説明されている。
- 事前調査事項
- NDC
-
- デザイン.装飾美術 (757 8版)
- 参考資料
-
-
内田広由紀 著 , 内田, 広由紀. 定本和の色事典 増補特装版. 視覚デザイン研究所, 2008.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000009899278-00 , ISBN 9784881082041 -
福田邦夫 著 , 福田, 邦夫, 1931-. すぐわかる日本の伝統色 改訂版. 東京美術, 2011.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011253855-00 , ISBN 9784808709389 -
木村孝 著 , 世良武史 写真 , 木村, 孝, 1920- , 世良, 武史, 1951-. 和の彩りにみる色の名の物語. 淡交社, 2001.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003039733-00 , ISBN 4473018563 -
森村宗冬 著 , 森村, 宗冬, 1963-. 美しい日本の伝統色. 山川出版社, 2013.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I024395234-00 , ISBN 9784634150379
-
内田広由紀 著 , 内田, 広由紀. 定本和の色事典 増補特装版. 視覚デザイン研究所, 2008.
- キーワード
-
- はねずいろ
- 朱華色
- 唐棣色
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 色彩
- 質問者区分
- 一般男性
- 登録番号
- 1000189339