レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2015/07/03 16:29
- 更新日時
- 2015/07/14 15:44
- 管理番号
- 日進15R-15
- 質問
-
解決
大福帳と現代の複式簿記の違いを知りたい。
- 回答
-
※( )内は当館請求記号
大福帳とは、江戸時代から明治・大正頃まで最も普遍的に用いられた
帳簿名である。売掛金の発生・回収・残高の得意先別管理簿として
用いられるのが一般的だった。また、縁起を担ぐ意味で商家では最も
重要とされる帳簿、農家においては家計簿としての金銭出納帳等に大福帳の
呼称を用いた例もある。
大福帳は江戸時代の簿記だが、以上のように広い意味で用いられた。
江戸時代の帳簿に関する資料として以下の資料を提供する。
『日本家計簿記史』三代川正秀著/税務経理協会/1997/(591.9/01)
『企業会計 32巻6号』中央経済社/(33/111)
『大阪の研究 第3巻』清文堂出版/(216/14/3)
- 回答プロセス
-
大福帳の概要を知るため、『国史大辞典 第8巻』(210/0298/8)を引く。大福帳は
商家・農家でも使われていた帳簿名だと知る。
更に詳細な資料を探すため、『国史大辞典 第8巻』の参考文献より当館所蔵のものを探す。
『大阪の研究 第3巻』(216/14/3)で宮本又次「江戸時代の帳簿と帳合」を見つける。
更に自館OPACで”簿記史”で検索。
『日本家計簿記史』(591.9/01)p.30に江戸帳合組織図があり、この図の
初出文献である『企業会計 32巻6号』(33/111)p.100-103をご案内する。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 経営管理 (336 7版)
- 参考資料
-
- 『国史大辞典 第8巻』国史大辞典編集委員会編/吉川弘文館/1998/(210/0298/8)p.862~863(AJ94061642)
- 『大阪の研究 第3巻』宮本又次編/清文堂出版/1969/(216/14/3)p.453~479(AJ88009099)
- 『日本家計簿記史』三代川正秀著/税務経理協会/1997(591.9/01)p.30(AJ94194482)
- 『企業会計 32巻6号』中央経済社/1980/(33/111)p.100~103(ZW94000414)
- キーワード
-
- 大福帳
- 簿記
- 帳簿
- 帳合
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 開放講座
- 登録番号
- 1000176752