レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/08/02
- 登録日時
- 2015/03/18 00:30
- 更新日時
- 2015/11/28 14:35
- 管理番号
- 0000001173
- 質問
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解決
「分間絵図」の読み方と意味
- 回答
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読みは以下のいずれの資料でも「ぶんけんえず」。(ただし「とうかいどうぶんげんえず」http://www.bunka.pref.mie.lg.jp/haku/osusume/toukaidoubungenezu.htm「とうかいどうぶんげんのべえず」http://www5.city.yokkaichi.mie.jp/menu68095.html など「ぶんげん」と読んでいる例もある。)
1.『大辞林』によると「分間」(または分見)は測量の意味で、それをもとに絵画的表現をとりいれて作ったのが分間絵図。
2.『日本国語大辞典』では「分見絵図」と表記され、「分見したものを記した絵図。測量図。地図」とある。また「分見・分間」には「土地の高低・遠近・距離などを測量すること。(後略)」とある。
3.『日本史用語辞典』でも「分間絵図」は分間によって作られた絵図とされているが、「分間」をみると「磁石を立てて十二支を割振り~」など具体的な方法が書かれている。
4.『古文書解読用語事典』は「分間」の項に分間絵図への言及があり、「測量して縮尺したものを分間絵図という(大意)」とされている。こちらも測量や縮尺の具体的な方法の記述あり。
5.『古文書用字用語大辞典 』では「近世~明治初期の実測地図のこと」とされている。
6.『絵図学入門』では分間絵図と測量に関して論じている箇所がある。また208pでは地図のメタデータの項目名として「分間(縮尺)」という表記がみえる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 歴史補助学 (202 9版)
- 参考資料
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- 1 大辞林 第3版 松村/明?編 三省堂編修所?編 三省堂 2006.10 R813.1/10036
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2 日本国語大辞典 第11巻 第2版 小学館国語辞典編集部?編集 小学館 2001.11 R813.1/10019/11 -
3 日本史用語辞典 日本史用語辞典編集委員会?編 柏書房 1979.10 210.03/114 p734 -
4 古文書用字用語大辞典 荒居/英次?[ほか]編集 柏書房 1980.8 202.9/28 p432 -
5 古文書解読用語事典 池田/正一郎?編 新人物往来社 1981.6 202.9/32 p293 -
6 絵図学入門 杉本/史子?編 礒永/和貴?編 東京大学出版会 2011.7 291.03/10094 p137,166,206
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000169266