レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2014年9月13日
- 登録日時
- 2015/01/22 10:29
- 更新日時
- 2015/10/22 15:21
- 管理番号
- 相大-H26-031
- 質問
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解決
伺候席(しこうせき)について書かれたものをみたい。
- 回答
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大名、諸役人が江戸城本丸に登城したときに詰める、家ごとに固定した部屋である。
大廊下、溜之間、大広間、柳之間、帝鑑之間、雁之間、等がある。
その区別は大名の成り立ちに由来し、大名の家格を表すさまざまな要素を集約する形で成立した。
幕府が大名を分類把握するうえで、また、大名が自らの位置を認識するうえで、有効に機能した。
以下の資料を提供した。
『江戸幕府大事典』
『時代考証事典 続』
『大江戸図鑑 武家編』
『図解・江戸城をよむ 大奥中奥表向』
『徳川幕府事典』
『国史大事典 第8巻 す-たお』
- 回答プロセス
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Googleで、キーワード“伺候席”で検索する。
ウィキペディア「伺候席」の項に「伺候席(しこうせき)とは、江戸城に登城した大名や旗本が、将軍に拝謁する順番を待っていた控席のこと。殿席、詰所とも。」とあり。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%BA%E5%80%99%E5%B8%AD(2015.1.23最終確認)
上記の内容をもとに、江戸城、徳川幕府について記述されている資料を棚から探す。
事前調査では、伺候席という語句が事典でみつからなかったとのことから、伺候席と併せて同義語と思われる殿席、詰所という語句でも、資料のなかに記載がないかどうか、索引、目次から探す。
『江戸幕府大事典』 大石学/編 吉川弘文館 2009 【s29911229 R210.5】
p847 「家格」の項目に伺候席についての記載があり。
p950 「殿席」の項目あり。
p1012-1015 江戸城本丸の配置図あり。
『時代考証事典 続』 稲垣史生/著 新人物往来社 1985 【s06529945 R210.0】
p505-510 「武家の格式と行列作法」の項目に家格と禄高及び諸侯以下席次の記載があり。
『大江戸図鑑 武家編』 朝倉書店 2007 【s25301938 R210.5】
p189 「江戸城本丸御殿平面図」各部屋の配置を確認する。
『図解・江戸城をよむ 大奥中奥表向』 深井雅海/著 原書房 1997 【s13736335 R210.5】
p58-63 「大名の殿中席」の項目あり。
『徳川幕府事典』 竹内誠/編 東京堂出版 2003 【s21864509 210.52】
p38 「殿席制と家格」の項目あり。
「大廊下・溜之間・大広間・柳之間・帝鑑之間・雁之間・菊之間に分けられた大名は、石高・官位・城主の別、将軍御目見の順により、殿席内の序列(座順)が決められた。」との記載あり。
p76 「殿席」の項目あり。
巻末「江戸城本丸絵図」があり、部屋の配置が確認できる。
『国史大事典 第8巻 す-たお』 国史大辞典編纂委員会/編 吉川弘文館 1995 【s05970678 R210.0】
p892 「大名」の項目に殿席に関する記載あり。
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
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『国史大事典』『日本国語大事典』いずれも伺候席の語句見つからず。
インターネットにてキーワード“伺候席”で検索し、
ウィキペディア情報で、伺候席には、「溜間」「雁間」等が、あるとのこと。
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『江戸幕府大事典』 大石学/編 吉川弘文館 2009
- 『時代考証事典 続』 稲垣史生/著 新人物往来社 1985
- 『大江戸図鑑 武家編』 朝倉書店 2007
- 『図解・江戸城をよむ 大奥中奥表向』 深井雅海/著 原書房 1997
- 『徳川幕府事典』 竹内誠/編 東京堂出版 2003
- 『国史大事典 第8巻 すーたお』 国史大辞典編纂委員会/編 吉川弘文館 1995
- キーワード
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- 伺候席
- 殿席
- 詰所
- 江戸城
- 大名
- 家格
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000166593