レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20140629
- 登録日時
- 2014/09/25 18:02
- 更新日時
- 2015/01/25 19:59
- 管理番号
- 広県図20140006
- 質問
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解決
呉鎮守府庁舎の図面が見たい。
- 回答
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質問者によると,呉鎮守府庁舎の復元画像を,インターネットで見たことがあるということだったので,検索エンジンで画像検索をすると,初代呉鎮守府庁舎のコンピュータグラフィックス画像(参考資料1)が見付かった。この情報により,呉工業高等専門学校冨田研究室の制作によるCG「初代呉鎮守府庁舎」が呉市海事歴史科学館大和ミュージアムの企画展に出展されていたことが分かった。
この情報を基に,「CiNii Articles」で検索したところ,CG制作者による初代呉鎮守府庁舎の再現に関する論文(参考資料2)が見付かった。この論文によると,防衛省防衛研究所所蔵の『呉鎮守府工事竣工報告巻一 明治37年度~明治38年度』及び『呉鎮守府工事竣工報告巻二 明治39年度~明治38年度』に初代呉鎮守府庁舎の配置図・平面図・立面図が収められていることが分かった。
防衛研究所史料閲覧室のホームページに掲載された「公開史料目録」(参考資料3)により,前記二つの『報告』が所蔵されていることを確認した。
- 回答プロセス
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まず,当館所蔵の呉の歴史や呉鎮守府,近代建築関係の資料を調査した。次の資料に,二代目庁舎(現:海上自衛隊呉地方総監部庁舎)の写真及び解説が掲載されていたが,図面は見付からなかった。
『広島県の近代化遺産』(参考資料4)
『日本近代建築大全 西日本篇』(参考資料5)
『海上自衛隊施設などの美しい歴史的建造物:呉地方総監部・江田島第一術科学校』(参考資料6)
調査に行き詰ったところで,質問者から,呉鎮守府庁舎のコンピュータグラフィックスによる復元画像を,インターネットで見たことがあるとの情報提供があった。検索エンジンで画像検索をすると,初代呉鎮守府庁舎のコンピュータグラフィックス画像(参考資料1)が見付かった。このコンピュータグラフィック画像は,呉工業高等専門学校冨田研究室の制作であることが分かった。
この情報を基に,「CiNii Articles」で検索すると,初代呉鎮守府庁舎のCGによる再現に関する論文(参考資料2)が見付かった。この論文により,防衛研究所が図面を掲載した資料を所蔵していることが分かった。
防衛研究所史料閲覧室のホームページに掲載されている「公開史料目録」(参考資料3)で,当該資料の所蔵を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 海軍 (397)
- 西洋の建築.その他の様式の建築 (523)
- 参考資料
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- 1 「呉高専日誌 平成23年10月24日(月)大和ミュージアム企画展「明治の日本と呉」で建築学科の卒業研究成果が展示中」(呉工業高等専門学校ホームページ > 高専ライフ > 学校生活(高専日誌)) http://www.kure-nct.ac.jp/diary/2011/10/24.html(最終確認日:平成26年9月28日)
- 2 吉野仁美,冨田英夫「905 曾禰達蔵設計による初代呉鎮守府庁舎(1889年)の建築造形理念CG再表現を通した分析(建築歴史・意匠)」『日本建築学会中国支部研究報告集』第31巻(2008.3)p.905-1-905-4
- 3 防衛研究所史料閲覧室 公開史料目録 http://www.nids.go.jp/military_archives/catalog.html(最終確認日:平成26年9月28日) (公開目録海軍3 登録番号:6 技術―土木建築―221 史料名:呉鎮守府工事報告書 巻1 明治37~38年度,登録番号:6 技術―土木建築―231 史料名:呉鎮守府工事報告書 巻2 明治39~40年度)
- 4 『広島県の近代化遺産』広島県教育委員会事務局管理部文化課/編集,広島県教育委員会,1998 (p.228-229)
- 5 『日本近代建築大全 西日本篇』米山勇/監修,伊藤隆之/撮影,講談社,2010 (p.180)
- 6 『海上自衛隊施設などの美しい歴史的建造物:呉地方総監部・江田島第一術科学校』防衛施設学会歴史的建造物保存技術部会/編,防衛施設学会歴史的建造物保存技術部会,2008 (p.4-5)
- キーワード
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- 呉鎮守府
- 呉鎮守府庁舎
- 海上自衛隊呉地方総監部庁舎
- 曾禰達蔵
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000160229