レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年10月17日
- 登録日時
- 2014/07/16 16:41
- 更新日時
- 2016/07/22 16:58
- 管理番号
- 鎌中-2014041
- 質問
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解決
海蔵寺門前にある「底脱の井」に関する千代能=無着如大の名前の読みと経歴を知りたい。
- 回答
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◆ヨミは、千代能(千代野)「チヨノ」「チヨノウ」
無着如大「ムチャクニョダイ」「ムジャクニョダイ」です
別名を無外如大尼(ムガイニョダイニ)ともいいます。
◆安達泰盛の娘で、金沢顕時(一説に実時)の室。建長寺の無学祖元に師事し、臨済宗初の正規の尼とされています。
詳しくは参考文献をご覧ください。
- 回答プロセス
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①『鎌倉の地名由来辞典』で「底脱の井」を見ると、無着如大のことも出てくる。
②女性人名事典を確認する。
③臨済宗初の正規の尼といわれていることがわかったので、禅宗の事典もみる。
④「無外如大」や「千代能」で全文検索。
⑤鎌倉の案内をしている本の中で、海蔵寺を取り上げている部分をチェック。
- 事前調査事項
- NDC
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- 各宗 (188)
- 日本 (281)
- 日本 (291)
- 参考資料
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『鎌倉の地名由来辞典』 三浦勝男編 東京堂出版 2005 【K1 291.3】
p113「そこぬけのい」の項 - 『禅宗小事典』 石川力山 法蔵館 1999 【R 188.8】
- 「無外如大と無着」 山家浩樹(「金沢文庫研究」第301号 1998年9月) 【K0 051】
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『没後700年北条顕時 金沢北条氏二代』特別展図録 神奈川県立金沢文庫 2001年 【K1 289.1ホ】
p6 金沢顕時の家族,p48~59 北条顕時をめぐる女性たち -
「北条顕時十三回忌諷誦文案とその紙背文書」 永井晋 (「郷土神奈川」第38号 平成12年3月)【K0 018.0】
註に「無外如大と無着」の紹介あり - 『日本女性人名辞典』 日本図書センター 1993 【R 281.0】
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『もう一つの中世像 比丘尼・御伽草子・来世』 バーバラ・ルーシュ 思文閣出版 平成3 【K 910.24】
p8~25 無外如大の場合
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『鎌倉の地名由来辞典』 三浦勝男編 東京堂出版 2005 【K1 291.3】
- キーワード
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- 無外如大 むがい にょだい
- 無着如大 むちゃく にょだい むじゃく にょだい
- 千代能 ちよのう
- 千代野 ちよの
- 底脱ノ井 そこぬけ の い
- 北条顕時 ほうじょう あきとき
- 安達泰盛 あだち やすもり
- 海蔵寺 かいぞうじ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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◆山東京伝が千代野の物語を描いているという情報があるが、所蔵していないので詳しい内容確認が取れず。
『千代曩媛七変化物語』(チヨノウヒメシチヘンゲモノガタリ)全5冊5巻
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000156234