レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/05/27
- 登録日時
- 2014/05/02 00:30
- 更新日時
- 2014/05/02 11:54
- 管理番号
- 所沢本-2014-002
- 質問
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解決
カメレオンの体色が変化する色素について
- 回答
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カメレオンの表皮の下には黄色や赤色、黒色の色素をもった細胞があり、色素の粒の移動や、色の付いた細胞を通してみる光学的な効果によって体色が変化するようです。以下の資料に記述があります。
〇『アニマルライフ 第6巻』 日本メール・オーダー社 1972年
〇『図解動物観察事典』 朝日稔/[ほか]共著 地人書館 1982年
〇『動物大百科 12』 平凡社 1987年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『 図解動物観察事典』 朝日稔/[ほか]共著 地人書館 1982年
p130 「カメレオン」の項目あり。「皮膚の真皮は白層と黄層からできており、真皮内には集中・拡散自在の黒色粒が多数あって、そのまわりに黄・赤・褐色などの色素粒が並んでいる。神経の刺激によって黒色細胞が縮むと皮膚は黄白色となり、また黒色細胞が伸びると暗黒色となる。」と記述あり。
〇『 アニマルライフ 第6巻』 日本メール・オーダー社 1972年
p1065~1069 「カメレオン」の項目あり。「表皮の下には特殊な色素細胞が層状にならんでいて、最上層にはおもに黄色の色素をもった細胞とそれにまじって赤色の色素をもった細胞とがならび、その下には波長の短い紫や青や緑のような光を反射する細胞層と、白い光を反射する細胞層とがあり、最下層には黒いメラニン色素の粒をもった細胞(メラノフォア)がある。つまり、からだの色は、上層の色素細胞と反射層の細胞の形の変化、およびメラノフォアの色素の粒の移動によってきまる」などの記述あり。
〇『動物大百科 12』 平凡社 1987年
p75 「皮ふ」の項目に、黒色素胞(黒い色素)のほかに、「白色、黄色、赤色の色素胞もある。黒色素胞内の色素の拡散と集中と、色の付いた細胞を通してみる光学的な効果がカメレオンでよく知られる体色変化の原因である。」と記述あり。
2.掲載のなかった資料は以下のとおり
×『世界大百科事典 6』 平凡社 2007年 →色素細胞に関する詳しい記述なし。
×『日本大百科全書 5』 小学館 1985年 →色素細胞に関する詳しい記述なし。
×『爬虫・両生類ビジュアルガイド・カメレオン』 星克巳著 誠文堂新光社 2004年 →色素細胞に関する詳しい記述なし。
×『動物細胞工学ハンドブック』 日本動物細胞工学会/編集 朝倉書店 2000年
×『化学がつくる驚異の機能材料』 東京都立大学工業化学科分子応用科学研究会/編 講談社 1992年
×『爬虫類・両生類1800種図鑑』 海老沼剛/著 三才ブックス 2012年
- 事前調査事項
- NDC
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- 動物学 (480 9版)
- 参考資料
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- アニマルライフ 第6巻 日本メール・オーダー社 [1972] 480.3
- 図解動物観察事典 朝日稔/[ほか]共著 地人書館 1982.9 480.33
- 動物大百科 12 平凡社 1987.2 480.8 4-582-54512-2
- キーワード
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- カメレオン
- 色素
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000152871