レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2014/03/24 16:43
- 更新日時
- 2014/05/02 14:21
- 管理番号
- 中央-1-00733
- 質問
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解決
①聖ヨハネ祭
②チェルノボーグ について知りたい。
- 回答
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①聖ヨハネ祭については、以下の資料に記載あり。
・『世界大百科事典 29』 平凡社 2007.9
p242に聖ヨハネ祭について20行程度の次のような記述がある。
「ハプステマのヨハネの生誕祭 6月24日(略)夏至の日となった。ヨハネ祭という名称はキリスト教的表現であるが、夏至の祝祭はキリスト教よりはるかに古く、全ヨーロッパで広く祝われた」
・『ヨーロッパの祭りたち』浜本 隆志/編著 明石書店 2003.4
p18 夏至祭とヨハネの日
p80 ドイツの歳時記 六月二四日 聖ヨハネ祭
p127 ロシアの祭り 聖ヨハネ祭
p133 ロシアの祭り 聖ヨハネ祭/イワン・クパーラは夏至の祭りだ
p141~142 聖ヨハネ祭/イワン・クパーラ
p160 フランスの歳時記 六月二四日 聖ヨハネ祭
p200 スペインの歳時記 六月二四日 聖ヨハネ祭
p246 イタリアの歳時記 六月二四日 聖ヨハネ祭
・『ロシアの祭り 民衆文化と政治権力』 阪本 秀昭/[著] 東洋書店 2009.6
p16~ 春送りの祭り「イワン・クパロ」
イワン・クパロ(洗礼者イオアン)の日 イオアンはヨハネのスラヴ語
・『ロシアの神話』エリザベス・ワーナー/著 丸善 2004.2
p42 ウクライナのイヴァン・クパーラの祭りで火を飛び越える若者たちのイラストあり
p107 夏至の頃、女魔術師が活躍する
とある。
・『図説ヨーロッパの祭り』谷口 幸男/著 河出書房新社 1998.11
p81~94 第7章 夏至祭 オーストリアやスウェーデンの祭りが載っている。
・『ヨーロッパ祝祭日の謎を解く』アンソニー・F.アヴェニ/著 創元社 2006.12
p155~ 第7章 夏至
②チェルノボーグについては、以下の資料に記載あり。
・『神話・伝承事典』バーバラ・ウォーカー/著 大修館書店 1988.7
p135に14行ほど記述あり
“スラブ民族の「黒い神」である。「白い神」であるビエロボグと対極する神である”とある。
・『西洋神名事典』山北 篤/監修 新紀元社 1999.11
p192 ベレボーグとチェルノボ―グ
・『「天使」と「悪魔」がよくわかる本』吉永 進一/監修 PHP研究所 2006.9
p303 チェルノボグ
・『ヨーロッパ異教史』プルーデンス・ジョーンズ/著 東京書籍 2005.8
p298 第十章 ロシアとバルカン諸国 「邪悪な黒の神チェルノボグ」について一行記載あり。
③聖ヨハネ祭(夏至祭/クパーラの祭り)・チェルノボーグの両方について記載がある資料は以下のとおり。
・『ロシアの神話』フェリックス・ギラン/編 青土社 1993.10
p10~12 ≪ベロボーグ≫と≪チェルノボーグ≫
p65~74 歓喜の神々 クパーラの祭りについて記載あり。
p91~92 クパーラの祭りとキリスト教の関係について。
・『中世の祝祭』フィリップ・ヴァルテール/著 原書房 2007.4
p188 第7章 聖ヨハネ祭
p200~ 禿山の一夜 についての記事があり、「チェルノボーグ」についての文章あり。
●禿山の一夜については、上記『中世の祝祭』のほか、以下の資料に記載があった。
・『ロシア民俗夜話』栗原 成郎/著 丸善 1996.4
p146~ 禿山の一夜について記載あり
p145にはゴーゴリの小説集『ディカーニカ近郷夜話』に収められている短編「イワン・クパーラの前夜」について言及あり。この短編にチェルノボグは登場せず。
・『ムソルグスキー 「展覧会の絵」の真実』一柳 富美子/[著] 東洋書店 2007.10
p23~ 禿げ山の一夜 チェルノボ―グが何者かは書かれていない。
- 回答プロセス
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●業務端末“聖ヨハネ祭”で検索してヒットした以下の資料を確認するが、戯曲等文学作品のため、聖ヨハネ祭についての説明などがあるかはよく分からず。
・『イプセン戯曲全集 1』イプセン/[著] 未来社 1989.6 「聖ヨハネ祭の夜」が収録されている。
・『パスキエ家の記録 4 聖ヨハネ祭の夜』 ジョルジュ・デュアメル/[著] みすず書房 1951
●業務端末“夏至祭”で検索→
『白夜に谺する夏至祭の歓喜』武田 竜夫/著 中央公論社 1996.6→×
スウェーデンの夏至祭についての記述だった。
●『ゴーゴリ全集 1』ゴーゴリ/著 河出書房新社 1979→×
「イワン・クパーラの前夜」が収録されている。聖ヨハネ祭前夜の話だが、チェルノボーグは出てこない。
●以下の神話等に関する資料を確認するが記載なし。
『世界神話事典』大林 太良/編 角川書店 2005.3
『世界神話辞典』アーサー・コッテル/著 柏書房 1993.9
『神の文化史事典』松村 一男/編 白水社 2013.2
『世界神話大事典』イヴ・ボンヌフォワ/編 大修館書店 2001.3
『北欧神話物語』K・クロスリイ‐ホランド/著 青土社 1991.9
『天空の世界神話』篠田 知和基/編 八坂書房 2009.9
『天と王とシャーマン』E・C・クラップ/著 三田出版会 1998.6
『世界神話伝説大系 32 ロシアの神話伝説』名著普及会 1980.9
- 事前調査事項
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ムソルグスキーの交響詩「禿山の一夜」の曲作りの上で聖ヨハネ祭やチェルノボーグをイメージしているらしい。
『ムソルグスキー交響詩禿山の一夜』ムソルグスキー/作曲 音楽之友社 1964.2
pⅡの解説中に「聖ヨハネ祭」「チェルノボーグ」という言葉は出てくるが、それが何かということは書かれていない。
- NDC
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- 年中行事.祭礼 (386)
- 神話.神話学 (164)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000151143