レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20140327
- 登録日時
- 2013/12/19 15:29
- 更新日時
- 2020/04/23 14:30
- 管理番号
- 13-15
- 質問
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解決
横浜にある地名の由来を知りたい。「舞岡」と「踊場」は舞台と関係ある地名なのか知りたい。
- 回答
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[踊場]
「猫が踊った」という伝説から来ているらしい。
[舞岡] 地名の由来は諸説あり。
「腰村」と呼ばれていたが、1302年に起きた白旗が空に舞うという奇怪な出来事を機に「舞岡村」と呼ぶようになり、神社も建立されたといわれている。
また、中世の舞岡は「前岡」と書かれることがあり、戸塚町側の低地から見て前に見える岡という意味で名付けられたものであろうとされている。
ともに舞台とは関係ないことが判明。
- 回答プロセス
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【踊場の由来】
「踊場」は現在の住所名にはない。横浜市営地下鉄ブルーラインにある「踊場駅」は横浜市泉区にある。
「12万人の田園・交響曲 -泉区ふるさと白書-」横浜市泉区役所区政部区政推進課編. 1989
(書庫上層 請求記号:B092.29-16)P.60に「猫の踊場」の記載あり。
横浜市泉区のサイトに平成8年に、泉区制10周年を記念して「いずみいまむかし-泉区小史-」を刊行。
その中の一編に「踊場」という名称の由来と思われるいわれが掲載されている。
いずみいまむかし
http://www.city.yokohama.lg.jp/izumi/55miryoku/rekinabi/izimamukasi/index-pdf.html
「寒念仏供養塔と猫の踊場」
https://www.city.yokohama.lg.jp/izumi/shokai/rekishi/ayumi/imamukashi/index-pdf.files/0133_20181017.pdf
上記によると、「猫が踊った」という伝説から来ているらしい。
踊場駅には猫をモチーフにしたデザインが多いらしい。
【参考】
「かながわ駅めぐり 構内に一体ネコ何匹? 市営地下鉄 踊場駅(横浜市泉区)」読売新聞 2011年4月10日 朝刊 30ページ (神奈川)
ネコのデザインがわかる写真が掲載されている。
【舞岡の由来】
舞岡は横浜市戸塚区にある町名。
調査したところ、2つの由来を見つけた。
①
「横浜の町名」横浜市市民局総務部住居表示課編
昭和57年3月版、平成8年12月版の2冊を所蔵
(書庫上層 請求記号:B092.29-82-3(昭和57年3月版)、B092.29-96-3(平成8年12月版))
昭和57年3月版 P.259に「舞岡町」の記載あり。以下抜粋。
中世の舞岡は「前岡」と書かれることが普通で、その後(江戸時代?)「舞岡」と改められたという。
(中略)恐らくは、戸塚町側の低地から見て前に見える岡という意味で名付けられたものであろう。
とあり。こちらのほうが平成8年12月版より記述が多かった。
平成8年12月版 P.209に「舞岡町」の記載あり。以下抜粋。
(前略)『小田原衆所領役帳』に「前岡」の記録がある。
とあり。
②
神奈川県神社庁のサイトの「舞岡八幡宮」のページに「御由緒」が記載。
元々は「腰村」と称したが、乾元三年(1302年)三月に、白旗が空に舞うという奇端が起こったことにちなみ「舞岡村」と改称、とあり。
http://www.kanagawa-jinja.or.jp/search_dtl.php4?jid=307&cd=1204067&scd=&npg=7
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 「12万人の田園・交響曲 -泉区ふるさと白書-」横浜市泉区役所区政部区政推進課編. 1989
- 「横浜の町名」横浜市市民局総務部住居表示課編. 1982
- 「横浜の町名」横浜市市民局総務部住居表示課編. 1996
- キーワード
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- 横浜市泉区
- 踊場
- 猫
- 横浜市戸塚区
- 舞岡
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000141981