レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年08月23日
- 登録日時
- 2013/01/26 02:00
- 更新日時
- 2014/09/02 00:30
- 管理番号
- 10-2C-201208-01
- 質問
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解決
元和年間に、板倉重宗が出した「二十一ヶ条の御触書」の原文を活字で見たい。
- 回答
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『徳川禁令考 前集 第6』(法制史学会/編 石井 良助/校訂 創文社,1959)p.1-p3.に掲載されている
3447 京都町中可令觸知條々 (9か条)
3448 京都町中觸状 (7か条)
3449 覚 (5か条)
の計21か条が、元和元年に板倉重宗の出した「板倉重宗二十一ヶ条式目」と称され、お探しの「二十一ヶ条の御触書」に該当するようです。
- 回答プロセス
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1.商用データベース「Japan Knowledge (事典・辞書等)」を“板倉重宗”で検索。国史大辞典にて、板倉重宗について確認。関連項目の「板倉政要」を確認すると、板倉勝重・重宗親子が京都所司代在職中における施政・断訴の大要を記録したもので写本で10巻あり、『日本経済大典 第3巻』にその第1巻から弟4巻までが収録されていることがわかった。が、当館には所蔵がなく、確認はできないものの、「Japan Knowledge (事典・辞書等)」の解説によると、法度書は巻5に収録されているので、日本経済大典に収録されている可能性は低いと考えられる。別の方法で探すことにする。
2.当館所蔵検索で、フリーワード“板倉政要”で検索し、ヒットした2点の資料のうち、『寛永文化の研究』 (熊倉 功夫/著 吉川弘文館,1988.10)p.245 第三部第1章『板倉政要』と板倉京都所司代 の注記(p.293(2))の記述より、『徳川禁令考 前集 第6』( 法制史学会/編 石井 良助/校訂 創文社;1959)に、「元和八年正月、京都中町令触知条々」九条、「同年十一月、京都町中触状」七条、「寛永六巳年十月、覚」五条、合わせて二十一か条をもって「板倉重宗二十一か条式目」と称され・・・、とあった。年号や条文の数より、これがお探しの「二十一ヶ条の御触書」にあたると判断し、『徳川禁令考 前集 第6』 の当館所蔵を確認する。
3.当館所蔵検索で『徳川禁令考 前集 第6』を検索すると、書庫に所蔵があった。資料を利用者へ提供し、完了。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 法制史 (322 9版)
- 参考資料
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- 当館書誌ID <0000814579> 大阪春秋 -大阪の歴史と文化と産業と- 通巻99号 大阪の大衆芸能 大阪春秋社 2000.6
- 当館書誌ID <0080141838> 徳川禁令考 前集 第6 法制史学会/編 創文社 1959
- 当館書誌ID <0000353163> 寛永文化の研究 熊倉 功夫/著 吉川弘文館 1988.10 4-642-03290-8
- 商用データベース「Japan Knowledge (事典・辞書等)」
- キーワード
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- 徳川禁令
- 板倉政要
- 板倉重宗二十一ヶ条式目
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000127448