レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/04/25
- 登録日時
- 2012/04/29 02:00
- 更新日時
- 2012/06/10 11:09
- 管理番号
- 6000007801
- 質問
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解決
病院で皮膚癌という診断を受けた。日光に関係するものらしいが病名をはっきり覚えていない。どのような病気か、またこの病気の治療についてわかる資料はあるか。
- 回答
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日光角化症と推察される。『最新メルクマニュアル医学百科』等に記載あり。
また市立豊中病院には「がん相談支援センター」があり、電話・FAX・電子メール等でガンについての相談をすることができる。
- 回答プロセス
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「皮膚ガン」で所蔵資料を検索するが、詳しいものはなし。494(がん医療)の書架を探す。
『患者必携 がんになったら手にとるガイド』(学研メディカル秀潤社)p439に「皮膚のがんの療養情報」あり。内容を見ていただいたところ、医師が言ったのはがんの広がりが表皮にとどまっている例として挙げられている「日光角化症」という病名だったのではないかと思う、とのこと。
『標準治療』(日本医療企画)の索引を見ると、p916・918に日光角化症が載っている。内容を確認するが、病名が挙がっている程度で、詳しい記載はなし。
『最新メルクマニュアル医学百科』(日経BP社)で日光角化症を調べると、p1230「日光と皮膚の障害」の中に囲みコラムがあり、日光角化症は癌の一歩手前の変化で、長い年月にわたり太陽光にさらされたことで起こるとあり。利用者が医師から聞いた内容と一致する。なお、日光角化症の治療は、液体窒素や薬品等で取り除く方法によるとのこと。
さらに『がん治療 正しい知識を必要とするときに』(梧桐書院)p176「皮膚がんの診断・治療法」を見ると、p178の「有棘細胞(扁平上皮)がん」(代表的な皮膚がん)の項の中に、日光角化症から有棘(ゆうきょく)細胞がんが発症する例が最近は日本でも増加しているとあり。有棘細胞がんは転移しやすいため早期発見が重要とある。これも利用者が医師から聞いた内容と一致したため、病名は日光角化症ではないかと推察した。
なお豊中市立図書館検索なび02「病気・病院」http://www.lib.toyonaka.osaka.jp/investigation/path_iryou.html にはがん情報サイトへのリンクもあり。この中の独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターの「がん情報サービス」http://ganjoho.jp/public/index.htmlから相談窓口を探したところ、市立豊中病院に「がん相談支援センター」がありhttp://hospdb.ganjoho.jp/kyotendb.nsf/vSoudanShienCenter/A27003 電話・FAX・eメールで相談を受け付けている。こちらもご紹介した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 外科学 (494 9版)
- 参考資料
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- 『がんになったら手にとるガイド』国立がん研究センターがん対策情報センター/編著(学研メディカル秀潤)
- 『メルクマニュアル医学百科』マーク・H.ビアーズ/英語版編集長(日経BP社)
- 『がん治療』御厨 修一/著(梧桐書院)
- キーワード
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- 癌
- 皮膚がん
- 有棘細胞(ユウキョクサイボウ)
- 医療
- 病気
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000105422