レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年2月19日
- 登録日時
- 2012/03/21 19:45
- 更新日時
- 2012/08/03 17:36
- 管理番号
- 相大-H23-0070
- 質問
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解決
「格に入りて格を出でざる時は狭く、格に入らざる時は邪路に走る。格に入り、格を出でて初めて自在を得べし」の意味を知りたい。
松尾芭蕉の言葉らしい。
- 回答
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『新・俳人名言集』と『芭蕉語彙』の2冊を提供した。
国立国会図書館レファレンス協同データベースの埼玉県立久喜図書館の事例(埼熊-2001-011)も紹介した。
- 回答プロセス
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直接、分類159の格言・名言集などの棚を確認するが該当なし。
自館OPACでキーワード“芭蕉 名言”で検索し、以下の資料を確認する。
『新・俳人名言集』 復本一郎/著 春秋社 2007 【s26539528 911.304】
p28に出典および意味についての記載あり。
意味は「「格」は、「基本」と考えればよい。「基本」の段階で止まってもいけないし、「基本」を無視すれば、
でたらめということで、なおいけない。「基本」をマスターし、「基本」を抜け出してオリジナリティーを発揮することである。」とある。
Googleでキーワード“格に入りて”と“芭蕉”で検索する。
国立国会図書館レファレンス協同データベースの埼玉県立久喜図書館の作成した事例(埼熊-2001-011)がヒットする。
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000030688(最終確認 2012.5.3)
「芭蕉の言葉ではない」との記載あり。
事例内の資料『芭蕉語彙』を神奈川県立図書館OPACで検索し、取り寄せる。
p300に「格」、p639に「邪路」、p612に「自在」の意味を記した項目あり。
その他、下記の俳句および芭蕉関連の資料も確認するが記載なし。
『新編俳諧博物誌』 柴田宵曲/著 岩波書店 1999 【s16124133 B911.3】
『近世俳諧史の基層』 鈴木勝忠/著 名古屋大学出版会 1992 【s11262201 911.302】
『芭蕉の俳諧 上』 暉峻康隆/著 中央公論社 1994 【s21896204 S911.3】
『芭蕉の俳諧 下』 暉峻康隆/著 中央公論社 1994 【s06876866 S911.3】
『俳諧大要』 正岡子規/著 岩波書店 1983 【s06778914 B911.3】
注:【 】は自館の資料コードと請求記号
- 事前調査事項
- NDC
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- 人生訓.教訓 (159 9版)
- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 『芭蕉語彙』 宇田零雨/著 青土社 1984
- 『新・俳人名言集』 復本一郎 春秋社 2007
- キーワード
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- 松尾芭蕉
- 名言
- 格言
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000103876