レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年12月03日
- 登録日時
- 2011/12/23 13:45
- 更新日時
- 2012/02/10 09:54
- 管理番号
- 相橋-H23-122
- 質問
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解決
オペラ「蝶々夫人」のモデルについて書かれた資料が見たい。
- 回答
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①~⑤の資料を案内し、その内③と⑤の資料を提供した。
- 回答プロセス
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オペラについての事典がある棚から次の資料を見つけた。
『新グローヴオペラ事典』 スタンリー・セイディ/編 白水社 2006 (自館請求記号:R766)
p419に「蝶々夫人」について、原案はジョン・ルーサー・ロングで短編小説ということがわかった。
①『蝶々夫人』 プッチーニ/著 音楽之友社 2003 (自館請求記号:MU766.1)
p116に作品の成立過程について書かれている。まとめると次のことがわかった。
フランスのロティ(Pierre Loti 1850-1923)の『お菊夫人』(1888)という物語を基にアメリカのロング(John Luther Long 1861-1927)が短編小説『蝶々夫人』(1897)を発表する。この小説を基にアメリカのベラスコ(David Belasco 1859-1931)が戯曲『Madame Butterfly』(1900)をつくり、これを見たプッチーニが蝶々夫人のオペラ化を思いついた。
原作、原案から手がかりを探すため市内OPACでキーワードを“ロチ”、“ロティ”、“お菊夫人”などにして検索すると次の資料が見つかった。
②『ロチのニッポン日記』 ロチ/著 有隣堂 1979 (相模大野図書館請求記号:955)
③『お菊さん』 ピエル・ロチ/著 岩波書店 1988 (相模大野図書館請求記号:B953)
インターネット検索エンジンGoogleで“蝶々夫人”にして検索すると、ウィキペディアの情報ではあるが、モデルはトーマスグラバーの妻、ツルだとされてきたとある。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9D%B6%E3%80%85%E5%A4%AB%E4%BA%BA (2011/12/25)
市内OPACでキーワードを“グラバー”などにして検索すると次の資料が見つかった。
④『もうひとりの蝶々夫人』 楠戸義昭/著 毎日新聞社 1997 (相模原市立図書館請求記号:289.1/グラバ)
⑤『トーマス・B・グラバー始末』 内藤初穂/著 アテネ書房 2001 (自館請求記号:289.3/グラバ)
グラバーの伝記で、「もうひとりの蝶々夫人」の資料批判を行なっている。
①~⑤の資料を案内し、その内③と⑤の資料を提供した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 劇音楽 (766 9版)
- 参考資料
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『新グローヴオペラ事典』 スタンリー・セイディ/編 白水社 2006
(自館請求記号:R766
) -
『蝶々夫人』 プッチーニ/著 音楽之友社 2003
(自館請求記号:MU766.1
) - 『ロチのニッポン日記』 ロチ/著 有隣堂 1979 (相模大野図書館請求記号:955)
- 『お菊さん』 ピエル・ロチ/著 岩波書店 1988 (相模大野図書館請求記号:B953)
- 『もうひとりの蝶々夫人』 楠戸義昭/著 毎日新聞社 1997 (相模原市立図書館請求記号:289.1/グラバ)
- 『トーマス・B・グラバー始末』 内藤初穂/著 アテネ書房 2001 (自館請求記号:289.3/グラバ)
-
『新グローヴオペラ事典』 スタンリー・セイディ/編 白水社 2006
(自館請求記号:R766
- キーワード
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- お菊夫人
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000098908