レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2011/07/20 12:59
- 更新日時
- 2015/03/29 18:15
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-1331
- 質問
-
岐阜県内のフモトミズナラ(またはモンゴリナラ)とクロヒナスゲの分布を知りたい。
- 回答
-
1 フモトミズナラについて
以下の2冊に分布が掲載されていました。
①『周伊勢湾要素植物群の自然保護』(自然保護助成事業報告書)
菊地多賀男ほか 世界自然保護基金日本委員会 1991年
p6~8に、121の調査地点それぞれについて、調査対象とした植物があり、モンゴリナラも掲載されています。
(p8の調査地点にはモンゴリナラの分布なし)
p5に、p6~8の調査地点が記された対象地域(東海地方)の地図があります。
ただし、県境等が示されていないため、調査地点の地名等は特定できません。
②『周名古屋・伊勢湾の固有植物』 熊谷尚久 2009年
p17にフモトミズナラの解説とひじょうに大まかな分布図が掲載されています。
※②はお近くの図書館を通じて貸出のご利用が可能です。
①は貸出ができませんが、必要な部分のコピーのお申し込みはお受けしております。
2 クロヒナスゲについて
以下の2冊に分布地域名が記載されていました。
①『岐阜県の植物』
岐阜県高等学校生物教育研究会 大衆書房出版部 1966年
巻末に「岐阜県植物目録」があり、p405に「クロヒナスゲ 金華山・美濃市」とあります。
②『金華山の植物』金華山植物調査同好会 1986年
「金華山の植物目録」がp59~98にあり、p95にクロヒナスゲがあります。
ここに記載されている産地区分と分布区分の記号と地図を照合して確認するかたちになっています。
※残念ながら①で挙げられている美濃市の分布が分かる資料は見つけられませんでした。
※①、②いずれもお近くの図書館を通じて貸出のご利用が可能です。
なお、フモトミズナラ(モンゴリナラ)およびクロヒナスゲの分布について岐阜県森林研究所と岐阜県博物館に照会しましたが、残念ながら分布状況が一覧できるような資料は把握していないとの返答でした。
ただし、岐阜県森林研究所にはフモトミズナラの研究をしている研究員がいます。また、岐阜県博物館では標本を保管していました。
お役に立てず申し訳ございません。それぞれウェブサイトに問い合わせ先の電話番号・メールアドレス等を掲載していますので、さらに詳しくお知りになりたい場合は各機関にお問い合わせいただけますと幸いです。(先方へはそれぞれ、質問者の方にウェブサイト等を伝える旨、連絡してあります)
- 回答プロセス
-
1 「フモトミズナラ」「クロヒナスゲ」で当館資料を検索するが、該当なし。
2 質問とは別に、岐阜新聞記事の複写申込をいただいていたが、その記事が、岐阜県森林研究所の主任研究員がフモトミズナラのナラ枯れについて研究・発表したこと等を伝える記事であった。また、周伊勢湾要素植物群の一つであり、主に東海地方に分布することも記載されていた。
3 「周伊勢湾要素植物群」で当館資料を検索すると、1-①が該当。「伊勢湾」and「植物」で検索すると、1-②が該当。
4 「クロヒナスゲ」は1-②に紹介されているものの、分布は分からなかった。県内の植物についてまとめられた2―①に「金華山・美濃市」に分布していることが分かり、「金華山」and「植物」、「美濃市」and「植物」で検索し、2-②が該当。
5 3、4で見つけた資料はいずれもひじょうにおおまかであったり、局地的な分布を示すものであるため、詳細なものがないか、岐阜県森林研究所と岐阜県博物館に問い合わせ。
6 いずれからも詳細・網羅的なものはないが、質問者に紹介してもよいとの回答。
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物学 (470 9版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
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- 岐阜県森林研究所 http://www.forest.rd.pref.gifu.jp/
- 岐阜県博物館 http://www.gifu-kenpaku.jp/
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000088704