レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010/02/25
- 登録日時
- 2010/06/17 02:01
- 更新日時
- 2010/07/02 13:25
- 管理番号
- 埼久-2009-080
- 質問
-
解決
①フランス、②イタリア、③アメリカで、1960年以前に(ラジオ)放送された音源(特にクラシック)をどういう機関で保管しているか、その施設を調べてほしい。
- 回答
-
以下の資料およびWeb情報によると、フランスはINA(国立視聴覚研究所)、アメリカ合衆国では米国議会図書館とテレビ・ラジオ博物館で保存している。イタリアの保存機関は判明しなかったが、RAI(イタリア国営放送)でも保存していると推察される。回答プロセスを参照のこと。
①フランス
ロドリグ・マイヤール「調査研究ノート 世界最大規模の放送番組デジタル・アーカイブ~フランスINAとINAthequeの実績」(『放送研究と調査 2006.10』p64-76)
『INA 世界最大デジタル映像アーカイブ』(エマニュエル・オーグ 白水社 文庫クセジュ 2007)
③アメリカ
魚住真司「米国のテレビニュース資料アーカイブス」(『情報の科学と技術 1999.3(49-3)』p119-125)
Web情報
①フランス、③アメリカ
《文部科学省》のWebサイトに「文化審議会 著作権分科会 過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」の「諸外国における放送番組のアーカイブの状況について」という表から「フランス:国立視聴覚研究所(INA)」と「アメリカ:テレビ・ラジオ博物館(MT&R)、米国議会図書館」の掲載あり。
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/021/.../003.htm 2009/02-25最終確認)
『デジタル時代のアーカイブ』(小川千代子 岩田書院 2008)
p76-84「第6章 アーキビストとアーカイブ利用者のための国際アーカイブ情報ゲートウェー」
《ユネスコ・アーカイブ・ポータル(UNESCO Archives Portal)》
UNESCOが設置するWeb上の情報検索ツールに世界の文書館や文書目録データベースのリンク集あり。
- 回答プロセス
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クラシック関係の事典や、CD、レコード名盤解説図書などにあたるが、該当記述なし。
図書館、文書館関係図書(アーカイブ関係など)にあたる。
NDL-OPAC(雑索)》を〈アーカイブ〉〈ラジオ〉〈放送番組〉、音源、保存、放送ライブラリー、イタリア放送協会〉などで検索する。
また、《Google》を〈海外 放送番組 アーカイブ〉などで検索する。
①フランス
ロドリグ・マイヤール「調査研究ノート 世界最大規模の放送番組デジタル・アーカイブ~フランスINAとINAthequeの実績」(『放送研究と調査 2006.10』p64-76)
に次の記述あり。「INA(Institut National I'Audiovisuel、国立視聴覚研究所)とは、フランスの視聴覚アーカイブ・センターであり、世界最大規模のデジタル映像データバンクである。フランスのテレビ・ラジオ番組を収集・保護・デジタル化・復元し、アーカイブからの配給も行っている。対象は過去60年間のラジオ番組と50年間のテレビ番組で、収蔵点数はおよそ300万時間を誇る。」
③アメリカ
魚住真司「米国のテレビニュース資料アーカイブス」(『情報の科学と技術 1999.3(49-3)』p119-125)
に次の記述あり。「4.2 American Television and Radio Archives 議会図書館は放送番組全般についても最大の保存機関である。1976年著作権法改正時にAmerican Act of TV & Radioという法律が制定され、これにより1978年に「アメリカ国民の遺産であるテレブ・ラジオ番組の永久的記録を保存し、著作権の侵害を招くことなく、歴史家や学者がそれらの番組を利用できるようにするため」議会図書館内に「アメリカ・テレビ・ラジオ・アーカイブ(American Television and Radio Archives)」が創設されたのであった。1986年には、NBCから、1948年から1977年までのニュースを除く主要番組1万8千本のコレクションを譲り受け、PBSからは、現在も継続して著作権登録のための番組提供を受けている。」
Web情報
①フランス、③アメリカ
《文部科学省》のWebサイトに「文化審議会 著作権分科会 過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会」 の「諸外国における放送番組のアーカイブの状況について」という表があり。「フランス:国立視聴覚研究所(INA)」と「アメリカ:テレビ・ラジオ博物館(MT&R)、米国議会図書館」が掲載されている。
(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/gijiroku/021/.../003.htm 2009/02/25最終確認)
また、表の欄外(下)に、「参考資料:財団法人放送番組センター 2003年3月調査「海外の放送アーカイブ」他」と紹介があり。ただし、該当資料の所蔵館は見あたらず。
参考情報
②イタリア
《クラシック音楽・美術エトセトラ!》というブログで紹介されている「欧州各国のラジオ番組の紹介 2009.1.29」によると「イタリア国営放送 RAI Radio3」で使用されている放送音源(1960年以前の音源もあり)は「RAIの録音アーカイブから」とあるので、RAIでも保管していると推察できる。
(http://blog.goo.ne.jp/8670dksg/e/5481bed977a70dde3d3ed8a57d680599 2009/02/25最終確認)
①フランス、②イタリア、③アメリカ
『デジタル時代のアーカイブ』(小川千代子 岩田書院 2008)
p76-84「第6章 アーキビストとアーカイブ利用者のための国際アーカイブ情報ゲートウェー」で以下のポータルを紹介している。
《ユネスコ・アーカイブ・ポータル(UNESCO Archives Portal)》
UNESCOが設置するインターネット上の情報検索ツールに世界の文書館や文書目録データベースのリンク集あり。
このポータルで以下のように検索するとフランス、イタリア、アメリカのデータベースが見つかった。
《UNESCO Archives Portal》
(http://www.unesco-ci.org/cgi-bin/portals/archives/page.cgi?d=1)
〈Academia and culture〉
(http://www.unesco-ci.org/cgi-bin/portals/archives/page.cgi?d=1&g=1231)
〈Audiovisual〉
(http://www.unesco-ci.org/cgi-bin/portals/archives/page.cgi?g=Archives%2FAcademia_and_culture%2FAudiovisual%2Findex.html;d=1)
France(19) Italy(13) USA(108)
Web情報はすべて2010.2.25最終確認。
雑誌記事
武田光弘「海外レビュー 欧米の放送ライブラリー事情」(「月刊民放 2000.10」)
内容未確認。県内公共図書館未所蔵。
- 事前調査事項
- NDC
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- 専門図書館 (018 9版)
- 放送事業 (699 9版)
- 参考資料
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- 『INA 世界最大デジタル映像アーカイブ』(エマニュエル・オーグ 白水社 文庫クセジュ 2007)
- 『デジタル時代のアーカイブ』(小川千代子 岩田書院 2008)
- 『放送研究と調査 2006.10』
- 『情報の科学と技術 1999.3(49-3)』
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「月刊民放 2000.10」(県立図未所蔵)
- キーワード
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- 放送番組
- 文書館
- デジタルアーカイブ
- クラッシク音楽
- ラジオ放送-フランス-イタリア-アメリカ合衆国
- 音源-記録
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000067976