レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年09月05日
- 登録日時
- 2009/09/05 12:41
- 更新日時
- 2011/11/24 13:01
- 管理番号
- 相市-H21-004
- 質問
-
解決
『四国遍路日記』 澄禅/著 大東出版社 1977 の著者である「澄禅」は『四国遍路』 近藤喜博/著 桜楓社 1972 p248の引用文では「証禅」と記されている。どうして異なっているのか、どちらが作者なのかを知りたい。
- 回答
-
『四国遍路研究』 近藤喜博/著 三弥井書店 1982 p362に『四国遍路』の引用文と同じ文があり、「證(澄)禅」とあるため、同一人物であり、「證」が『四国遍路』では「証」と記された可能性がある。また『四国遍路の研究』 頼冨本宏/著 国際日本文化研究センター 2001 p84には“澄禅大徳の「四国遍路日記」”という記載がある。
- 回答プロセス
-
作者から調査を行い、澄禅、証禅について以下の文献を調べた。澄禅の記載はあるが、証禅はなし。
『国書人名辞典』第3巻 堤精二(他)/編 岩波書店 1996 p287
『密教辞典』全 佐和隆研/著 法蔵館 1997 p504
『密教大辞典』全 縮刷版 密教辞典編纂会/編 密教学会/改訂 法蔵館 1986 p1609
『國史大系』第31巻 新訂増補新装版 黒板勝美/編 吉川弘文館 2000 に「日本高僧伝要文抄」があったが、こちらには記載がないため、『大日本仏教全書』第64巻 鈴木学術財団/編 1972 に収録されている「続日本高僧伝」にあたることとする。
所蔵がないため、所蔵館の藤沢総合市民図書館へ①澄禅と証禅が同一人物であるという記載があるか、②『四国遍路日記』について澄禅の項に記載があるかの確認を依頼したが、①②の記載はないとのこと。
四国遍路日記の調査を行う。
『四国遍路研究』 近藤喜博/著 三弥井書店 p362に問い合わせの引用文と同じ引用文があり、「證(澄)禅」と記載されていた。また、『四国遍路の研究』 頼冨本宏/著 国際日本文化研究センター 2001 p84に“澄禅大徳の「四国遍路日記」”の記載があった。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
-
- 遍路
- 僧侶
- 照会先
-
- 藤沢総合市民図書館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000057648