分類番号523.0の古代ギリシャ建築、分類番号772.3の古代ギリシャ演劇の資料を調査し、以下の資料を紹介した。
資料1:p.70-75「劇場」の項がある。このうちp.72-73に「劇場の平面規模比較表」があり、都市名、客席外周半径、客席部分面積等が掲載されている。
この資料では、約1平方メートル当り1人と仮定し、客席部分面積がほぼ収容人員に相当する、と考えている。
表のうち、ギリシャの劇場で客席部分面積(=収容人員)が1000平方メートル以下のものは次の2ヶ所である。
都市名(劇場名) Messene 客席部分面積(㎡)470、客席外周半径(m)29×23※
都市名(劇場名) Samothrace 客席部分面積(㎡)1000、客席外周半径(m)24
※図書の表記のまま。掛算の意ではなく半径が一定ではないためこのような表記になったと推測される。
なお、上記2劇場には注として以下の資料(国会図書館で所蔵)があげられている。
当館では所蔵していないので、参考までに紹介する。
『Enciciopedia dell'arte antica, classica e orienntale』(国会図書館請求記号:K2-11)
また、資料1のp.70に「ギリシア劇場が完成する過程についてはすでに詳しく論議されている」とあり、注として 資料2があげられている。
資料2:p.54-73に「THE DEVELOPMENT OF THE BUILDING IN THE CLASSICAL PERIOD」があり収容人数には触れられていないが、多くの劇場の平面(略)図や写真が掲載されている。