レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2001年05月01日
- 登録日時
- 2007/06/11 13:18
- 更新日時
- 2007/06/11 13:36
- 管理番号
- 市川2007nagai-08
- 質問
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解決
昭和34年5月4日と7日にコサキ何某という人物が、朝日新聞に永井荷風の追悼文を発表したということだが内容を知りたい。
- 回答
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永井荷風は、昭和34年(1959)4月30日、八十一歳で、胃潰瘍吐血で死去。朝日新聞縮刷版にはコサキ何某の追悼文は見当たらず。特別コレクション永井荷風(分類Z/ナ2)の書架棚を見るがコサキ姓のものは見当たらず。質問を受けた当時は、県立図書館にも問い合わせたがわからず、GIVE UP。
GIVE UP事例としてホームページ掲載後に、大阪府立中央図書館よりご教示をいただく。
昭和34年5月4日の毎日新聞朝刊9面(13版)に小門勝二(おかどかつじ)の名前で「永井荷風・上」が掲載。同7日の朝刊9面(13版)に「永井荷風・下」を掲載。13版は学芸面。
小門⇒小関⇒コセキ⇒コサキと質問者の記憶が変遷されたと推測される。
- 回答プロセス
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この事例は、永井荷風の死後、新聞に掲載された追悼文を探すということで、網羅的に探す方法をとった。
当館でも「朝日新聞」ということで「アサヒクラブ」「朝日ジャーナル」等雑誌の掲載まで調査した。なお市川市図書館では、毎日新聞縮刷版は所蔵していないため、所蔵する県立図書館に依頼したが、「調べた限りでは該当なし」であった。
質問者の記憶違い(例えば一番多いのが掲載日時)がある場合、古い資料や現物を所蔵している図書館は、広く推測して調査できる点がうらやましい限りである。
小門勝二氏は、いまでは、永井荷風研究家として知られており、1959年5月3日の朝日新聞朝刊に荷風の葬儀の模様が記事になっており、葬列の写真に小門勝二氏の姿も写っている。
小門勝二氏は、昭和32年以来、十数年にわたって永井荷風について書き続け、40冊ほどの本を、すべて少部数の私家版として出版した。これらは知人等に頒布されていたため、 古書店にもほとんど顔を出さないものが多い。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本文学 (910 8版)
- 参考資料
- キーワード
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- 永井荷風
- 追悼文
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000035414