このレポートは「マクガバンリポート」、「マクガバン報告書」といわれるもので、公表は1977年であることがわかった。報告書そのものは都立図書館では所蔵していないため、概要を収録した資料と、国立国会図書館の所蔵資料を紹介した。
1. 都立図書館の所蔵
<マクガバン>をキーワードに都立DBを検索したが該当する資料はなかったので、手がかりを得るために人物を調査した結果、以下の資料に記述があった。
資料1:「マクガバン」の項目に、1977年上院栄養問題特別委員長として、成人病を防ぐ米国人の食生活改善提言「マクガバンリポート」を発表とある。
キーワードを<米国><食生活><食事><栄養>と変えて再度都立DBを検索し、また食生活に関する事典類を調査した結果、以下の資料に記述があった。
資料2:「アメリカにおける食生活改善対策とその展開」の中に、「マクガバン報告」に関する記述がある。この中のp.7に1977年にアメリカ上院の「栄養と人間ニーズに関する特別委員会」が「米国の食事目標」(Dietary Goals for the United States)という報告書を公表し、この第2版を10ヵ月後に発表とある。また、特別委員会委員長がジョージ・マクガバン上院議員(当時)であったことから「マクガバン報告」とも呼ばれている旨の記述がある。
資料3:「アメリカの食事目標」の項目に、George McGovernが委員長を務める上院議会の栄養と所要量特別委員会が1977年2月に「アメリカの食事目標(Dietary Goals for the United States)」を出したとの記述がある。同報告の内容も簡単に紹介されている。
2.国立国会図書館の所蔵
<米国><食生活><食事><栄養>の語で[NDL-OPAC]を検索したところ『Dietary goals for the United States』 (2nd ed.) の日本語訳(『米国の食事目標 : 米国上院:栄養・人間ニーズ特別委員会の提言』)を国立国会図書館で所蔵していることがわかった。