レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2000/08/31
- 登録日時
- 2005/12/13 02:11
- 更新日時
- 2010/11/25 02:00
- 管理番号
- 新県図-00030
- 質問
-
未解決
冬の雪道が規則的な凸凹道になる現象の記録あるいはそのメカニズムを解明した文献はあるか。
40年程前に読んだことがある。
- 回答
-
当館所蔵の雪関係資料を調査いたしましたが、関連の文献は発見できませんでした。調査した主要な文献は以下のとおりです。(順不同)
『雪と氷』(高橋喜平著 朝日新聞社)
『雪と氷の造形』(高橋喜平著 朝日新聞社)
『日本の雪』(高橋喜平著 読売新聞社)
『雪花譜』(高橋喜平著 講談社)
『雪国ものがたり』(高橋喜平著 朝日新聞社)
『雪国の人びと』(高橋喜平著 創樹社)
p20~24「雪路冬路」「…この新路は点々と足のあたるところだけ固まって、少しでも横にそれたりすると、深くもぐってしまうので、なかなか歩きにくく全然よそ見ができない。それは次々と川原の玉石の上を渡って歩くようなものかしさである。これを私の地方では「アゴツリミヂ」と呼んでいるが、その意味は踵を釣って歩く路というのであって…」
「馬の背路は積雪面より路面が高くなったところをいい、ちょうど馬の背中に似ているのでこの名がある。これは風のために積雪が吹き払われ、踏み固められた路面の雪だけが残る場合と、新雪の沈下のために生ずる場合があって…」(無関係とは思いますが類似した現象のようですのでご参考までにご紹介いたします。)
『基礎雪氷水学講座 1 雪氷の構造と物性』(前野紀一、黒田登志雄著 古今書院)
『基礎雪氷水学講座 2 降雪現象と積雪現象』(菊地勝弘等著 古今書院著 古今書院)
『基礎雪氷水学講座 3 雪氷水現象』(前野紀一等著 古今書院)
『基礎雪氷水学講座 4 雪氷の構造と物性』(前野紀一、黒田登志雄著 古今書院)
『雪の生活と科学』(前野紀一、黒田登志雄著 古今書院)
『雪国ものがたり』(栗山弘著 新潟日報事業社)
『雪国の生活』(及川周著 臼井書房)
『雪十年』(及川周著 有芳社)
『雪の道』(勝谷稔著 積雪科学館)
『雪に生活する』(石田善佐著 高田毎日新聞社)
『雪と生活』1巻7号~7巻9号(日本積雪連合)
『積雪研究』1~5(積雪科学館)
『雪』(中谷宇吉郎著 岩波書店)
『雪と氷』(加納一郎著 梓書房)
『雪の話・氷の話』(木下誠一著 丸善)
『雪と氷の話』(木下誠一著 技報堂出版)
『雪氷の研究展望と文献目録 1969~1978』(日本雪氷学会)
当館所蔵資料ではこれ以上手がかりが得られないと判断し、研究機関に照会し、研究員の方から様々のアドバイスをいただきました。高橋喜平氏の著書にたびたび登場する「雪えくぼ」が類似した現象であること、メカニズムは科学的に解明できるだろうがどのような研究文献があるかはわからないこと(所蔵の雑誌論文を調査してくださいました)、専門の研究機関に相談する方法もあることなどです。
- 回答プロセス
-
40年程前に読まれたという記事は、当館所蔵雑誌『雪と生活』(日本積雪連合)第1巻第10号(1949.9)p6~7掲載の「通勤と冬の雪のすり鉢現象」(藤沢正平著)であると判明したが、知りたい現象は雑誌記事の例示した現象そのものではない。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 自然科学 (400 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 雪道
- 雪えくぼ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 一般
- 質問者区分
- 一般利用者
- 登録番号
- 1000025731