レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20031117
- 登録日時
- 2005/02/04 02:15
- 更新日時
- 2005/11/29 18:53
- 管理番号
- K2003F2292‐2
- 質問
-
未解決
警察庁が調査して発表したとされる「殺人事件の実態」という資料について知りたい。発表は昭和51年5月13日。
- 回答
-
ご照会の調査は、昭和49年中に発生または認知された事件904件を対象として、昭和50年11月から同51年1月にかけて全国の都道府県警察により行われたものです。 調査結果が『殺人事件等の実態について』という資料に掲載されたことは、宮沢浩一「被害者学の立場からみた犯罪被害者補償制度」 (『警察学論集』 29(6) 1976.6
pp.15-34)中の p.17-注(1)に以下のような記述があることからも推察できます。
「警察庁の調査については、例えば、毎日新聞1976年5月14日付紙面に、簡単な紹介があり、同月16日の社説に、「犯罪被害者の救済を速やかに」と題して、この問題がとりあげられた。警察庁のデータは、「殺人事件等の実態について、昭和51年5月6日」とい
う資料による(以下、略)」
しかし、当館には該当の資料は見当たりませんでした。また警察庁図書館の蔵書目録類にも収録されておらず、他の所蔵機関も不明です。
なお、同調査の概要として以下の雑誌論文があります。
広瀬 権:殺人事件等の実態について
(『捜査研究』 25(7) 1976.7 pp.11-25 < Z2-66 >)
調査内容が27点の表にまとめられています。広瀬氏は当時の警察庁捜査第一課課長 補佐です。
さらに以下のような関連論文がありますのでご参考までにご紹介します。
広瀬 権:殺人事件等の被害者の実態について
(『警察学論集』 29(6) 1976.6 pp.50-64 < Z2-63 >)
特に被害者に焦点をあててまとめられた調査概要です。
三谷 秀史:殺人事件等による被害者の実態と被害者補償制度について
(同上, pp.65-80)
三谷氏は当時警察庁調査統計官付です。
三谷 秀史:被害者補償制度の問題点-殺人事件等被害者の実態調査結果をもとにして
(『警察研究』 47(8) 1976.8 pp.12-25 < Z2-64 >)
< >内は当館請求記号
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 社会病理 (368 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 殺人
- 被害者
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 大学図書館
- 登録番号
- 1000014442