レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 20030917
- 登録日時
- 2005/02/04 02:14
- 更新日時
- 2005/11/28 18:12
- 管理番号
- K2003F1808
- 質問
-
解決
昭和12年2月2日から同年6月4日まで大蔵大臣として在任していた結城豊太郎蔵相の業績がわかる資料を教えてほしい。
- 回答
-
おたずねの結城豊太郎氏に関する資料について当館所蔵目録等で検索したところ、20件余見当たりましたが、在任期間(昭和12年2月2日~6月4日)が短期間であったこともあり、蔵相時代の業績に関して詳細に記述した文献は、その中にはありませんでした。そのため、このうち業績に関して比較的多く言及している主な文献につき、紙幅が多いと思われる順に、以下ご紹介します。ご紹介する文献の中には似通った内容も多く見うけられますが、ご了承ください。< >内は当館請求記号。
(1)『銀行ノ生命ハ信用ニアリ 結城豊太郎の生涯』秋田博著 日本放送出版協会 1996 490p
→「第7章 政界に踊る(pp.232-284)」の部分で結城蔵相時代の業績に言及されています。また、巻末に年譜(pp.477-480)、主要参考文献(pp.481-482)が付されています。
(2)『大蔵大臣の昭和史』大谷健著 ビジネス社 1986 264p
→「第4章 戦争財政」中に「2 結城豊太郎蔵相 (pp.216-221)」として紹介されています。
(3)『蔵相』一木豊著 日本経済新聞社 1984 415p
→「第3部 昭和恐慌から大戦へ」中に「結城豊太郎 軍財抱合路線で準戦時経済体制へ(pp.181-189)」として紹介されています。
(4)『昭和財政史』大蔵省昭和財政史編集室編 東洋経済新報社 1952‐1973 全20巻 <342.1-O635s>
→第18巻は「年表・索引」です。事項索引の「結城豊太郎(蔵相)(p.588)」には下記の事項が掲載されています。
蔵相就任の経過 第1巻pp.150-151
馬場財政政策の修正 第3巻p.179 第5巻p.378
生産力拡充政策の提起 第11巻pp.27-32
12年度予算の修正 第3巻pp.180-181 第5巻pp.379-380 第6巻p.302
為替低落防止策と金現送 第11巻pp.30-31 第13巻pp.153-155
関税政策 第13巻pp.214-216
公債政策 第6巻p.275
日銀制度改革案に関する所信 第11巻pp.35-38
馬場公債消化統制案の廃棄 第11巻p.64
預金部資金短期運用範囲拡大につき説得 第12巻p.389
(5)『大蔵省史 明治・大正・昭和 第2巻』大蔵省財政金融研究所財政史室編 大蔵財務協会 1998 473p (「大蔵省百年史」(昭和44年刊)の増訂)
→「第6期 戦時下の財政金融政策と大蔵省(昭和11年~昭和20年)」中の「第1章 準戦時体制下の大蔵省 第1節 馬場・結城財政(pp.143-152)」として紹介されています。ご参考までにこの節の各項目を下掲します。
(1)2.26事件と馬場蔵相の新方針 p.143
(2)馬場蔵相の低金利政策 p.145
(3)馬場税制改革案 p.146
(4)昭和12年度予算の編成 p.148
(5)結城蔵相による馬場財政の修正 p.149
(6)生産力拡充の推進と「日本銀行条例」の改正 p.151-152
(6)『日本内閣史録 3』林茂、辻清明編 第一法規出版 1981 446p
→「第33代 林内閣 庶政革新から『軍財抱合』へ(pp.421-446)」中の「3 漸進と『軍財抱合』 (2) 結城財政と佐藤外交(pp.433-435)」として紹介されています。
(7)『やまがた 史上の人物』後藤嘉一著 山形市 郁文堂書店 1965 260p <281.25-G69s>
→「結城豊太郎 pp.218-227」のうち、pp.223-224に"林内閣の大蔵大臣"という見出しで、簡単な紹介があります。山形県庁訪問、記者会見する結城蔵相の写真が掲載されています(p.223)。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 個人伝記 (289 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 結城豊太郎
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 公共図書館
- 登録番号
- 1000014405