レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年11月18日
- 登録日時
- 2023/11/18 11:54
- 更新日時
- 2023/11/21 17:14
- 管理番号
- 222
- 質問
-
解決
尼崎藩領内の村役人は、どのような仕事をしていたのか。
- 回答
-
尼崎藩領の村では、村役人として庄屋・年寄などがいました。また郡右衛門(のち大庄屋)がいくつかの村を組としてまとめ、管轄していました。村役人の仕事は村の年貢納入、宗門改め、水利灌漑に係る他村との交渉、村人の諸々の願書・届の提出など多岐にわたります。大庄屋は、日常的には願書及び届の大庄屋奥印を行ったり、あるいは御用状の受理及び通知を行い、各村と尼崎藩の代官・郡代とをつなぐ中間機構としての役割を果たしていました。そして、宗門改め、年貢納入など多岐にわたる職務を、村を超えた広い範囲を対象として果たしていました。
尼崎藩の庄屋・年寄の職務内容についてその全容がわかるような研究はありませんが、岸添和義「尼崎藩の大庄屋制度について」(『地域史研究』第101号、2006)では村々を取りまとめる大庄屋の職務内容が詳述されているため、村の庄屋の職務についても具体的に類推していくことができます。
また、職務上必要書類が様々に庄屋・大庄屋などの村役人のもとで作成されていて、村の文書、地域の文書として現代まで伝え遺されており、それらを繙くことで各村役人の職務内容を具体的に知ることができます。
- 回答プロセス
-
1 尼崎藩村役人の仕事について
*「コラム 村役人の仕事」(執筆:岩城卓二/『図説尼崎の歴史』上巻)
江戸時代の村の機能、村請制、庄屋の家の在り方などをわかりやすく解説している。また、庄屋引継文書についての紹介もある。
*岸添和義「尼崎藩の大庄屋制度について」(『地域史研究』第101号、2006)
尼崎藩の大庄屋制の基礎研究。職務内容についても詳述されている。
*『尼崎市史』第2巻 p304~308
大庄屋の前身の郡右衛門について言及がある。
2 「村の文書」について
*「村の文書」(執筆:中村光夫/『たどる調べる尼崎の歴史』下巻)
尼崎市域の、平成28年(2016)段階における「村の文書」の所在とともに、旧地域研究史料館所蔵資料の「村の文書」について、文書群件数・点数を市域の各地区ごとにまとめている。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 近畿地方 (216)
- 参考資料
-
- 尼崎市立地域研究史料館 編 , 尼崎市立地域研究史料館. 図説尼崎の歴史 : 尼崎市制九〇周年記念 : 新「尼崎市史」 上巻. 尼崎市, 2007. ( 当館請求記号 219/A/ア)
- 尼崎市. 尼崎市史 第2巻. 尼崎市, 1968. ( 当館請求記号 219/A/ア-2)
- 尼崎市立地域研究史料館 編集 , 尼崎市立地域研究史料館. たどる調べる尼崎の歴史 : 新「尼崎市史」 : 尼崎市制100周年記念 下巻. 尼崎市, 2016. ( 当館請求記号 219/A/ア)
- キーワード
-
- 尼崎藩
- 大庄屋
- 庄屋
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000341169