レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/08/28
- 登録日時
- 2023/12/23 00:30
- 更新日時
- 2023/12/24 11:03
- 管理番号
- 所沢狭山-2023-009
- 質問
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解決
アセビという植物の名前はなぜ漢字で「馬酔木」と書くのか知りたい。
- 回答
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以下の資料に記載があります。
〇『薬になる植物図鑑』 増田和夫/監修 柏書房 2006年
〇『原色牧野植物大図鑑 [正]』 牧野富太郎/著 北隆館 1982年
〇『花の名前』 高橋順子/文 小学館 2005年
〇『植物和名の語源』 深津正/著 八坂書房 1999年
〇『広辞苑』 新村出/編 岩波書店 2018年
〇『漢字の植物苑』 円満字二郎/著 岩波書店 2020年
〇『植物の名前の話』 前川文夫/著 八坂書房 1994年
〇『図説花と樹の事典』 木村陽二郎/監修 柏書房 2005年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『薬になる植物図鑑』 増田和夫/監修 柏書房 2006年
p.294 【アセビ】の項目に「ウマがこの葉を食べるとふらつくことから「馬酔木」の字があてられた。」との記載があります。
〇『原色牧野植物大図鑑 [正]』 牧野富太郎/著 北隆館 1982年
p.409 【アセビ】の項目に「馬が食べると苦しむので馬酔木という。」との記載があります。
〇『花の名前』 高橋順子/文 小学館 2005年
p.37 【馬酔木】の項目に「葉や枝に毒があり、牛馬が食べると足がふらつき、酔っぱらったようになるところから「足しびれ」と呼ばれたのが、縮まって「あしび」に、さらに転じて「あせび」になったという説がある。」との記載があります。
2.後日調査の追加事項
〇『植物和名の語源』 深津正/著 八坂書房 1999年
p.198-199 【アセビ】の項目に「馬酔木の名は、この植物にアセボトキシンという動物の呼吸中枢を麻痺させる有毒物質を含んでおり、馬などがこれを食べると、あたかも酔ったようにふらつき、果ては昏睡状態に陥るところから起こったものだという。」との記載があります。
〇『広辞苑』 新村出/編 岩波書店 2018年
p.57 【あせび】の項目に「全体が有毒、牛馬が食うと麻痺するというので「馬酔木」と書く。」との記載があります。
〇『漢字の植物苑』 円満字二郎/著 岩波書店 2020年
p.16-17 【もしも人間がアセビを食べたら・・・・・・】の項目に「『広辞苑』でも載せている、「全体が有毒、牛馬が食うと麻痺するというので「馬酔木」と書く」という説明は、けっこう有名。」との記載があります。
〇『植物の名前の話』 前川文夫/著 八坂書房 1994年
p.17-20 【アセビと馬酔木の名の話】に名前の由来が考察されています。
〇『図説花と樹の事典』 木村陽二郎/監修 柏書房 2005年
p.31 【アセビ[馬酔木]】の項目に「①馬が葉を食べると酔ったようになり足が不自由になるため、アシジヒがアシビになり、さらにアシミ、アセビになった。」との記載があります。
3.記載のなかった資料
×『植物学名入門』 L.H.ベイリー/著 八坂書房 2017年
- 事前調査事項
- NDC
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- 植物学 (470 9版)
- 薬学 (499 9版)
- 音声.音韻.文字 (811 9版)
- 参考資料
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- 薬になる植物図鑑 増田和夫/監修 柏書房 2006.11 499.87 4-7601-2997-9
- 原色牧野植物大図鑑 [正] 牧野富太郎/著 北隆館 1982.5 470.38 4-8326-0001-X
- 花の名前 高橋順子/文 小学館 2005.5 470 4-09-681433-4
- 植物和名の語源 深津正/著 八坂書房 1999.9 470.34 4-89694-441-0
- 広辞苑 新村出/編 岩波書店 2018.1 813.1 978-4-00-080131-7
- 漢字の植物苑 円満字二郎/著 岩波書店 2020.2 811.2 978-4-00-061391-0
- 植物の名前の話 前川文夫/著 八坂書房 1994.10 470.34 4-89694-651-0
- 図説花と樹の事典 木村陽二郎/監修 柏書房 2005.5 470.33 4-7601-2658-9
- キーワード
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- アセビ
- 馬酔木
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000343903