レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/05/17
- 登録日時
- 2023/12/12 00:30
- 更新日時
- 2023/12/12 10:43
- 管理番号
- 光が丘-R1005316
- 質問
-
解決
としまえんが西武鉄道グループになった経緯が知りたい。
- 回答
-
蔵書検索や練馬区歴史資料デジタルアーカイブで「としまえん」「豊島園」を検索しましたが、適当な資料が見つかりませんでした。
次に、豊島園の歴史をインターネットで検索したところ、西武鉄道に合併される前は「日本企業株式会社」という会社が豊島園を経営していることがわかり、その社長が小川栄一氏だとわかりました。
そこで小川栄一氏について調べたところ、以下の資料(2点)が見つかりました。
・『わがフロンティア経営』小川栄一/著 実業之日本社 1964年
p.90-98 「5.豊島園の社長になる」に小川栄一氏が日本企業株式会社を設立して、豊島園の社長になるまでの経緯が記載されています。
※練馬区所蔵なし:国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能です。
・『私の履歴書 経済人 7』井植歳男/[ほか著] 日本経済新聞社 1980.9
p.69-140が小川栄一氏の章になっています。p.95-100に豊島園についての記載があり、『わがフロンティア経営』と重複する記述が見つかりましたが、その先の西武鉄道と合併することになった経緯も記載されていました。
当時小川氏は、安田信託銀行の社員で、担保流れ寸前の豊島園を整理するように命じられたとのことです。最終的には小川氏個人の仕事として豊島園の経営をすることになったと記載があります。また、西武鉄道との合併までの堤氏とのやりとりについても記載がありました。
・「官報」第7221号 p.107(昭和26年2月7日)に西武鉄道との合併記事が掲載されています。
なお、『わがフロンティア経営』では「日本企業株式会社」の記載がありますが、『私の履歴書』では「株式会社・豊島園」と記載されています。豊島園を経営していたのが「日本企業株式会社」のようです。
参考として、以下の資料を参照してください。
・『進化の経営史』橘川武郎/編 有斐閣 2008.12 ISBN978-4-641-16326-3
p.123「1939年11月の臨時株式総会で、豊島園を運営する日本企業株式会社を買収し、遊園地経営に乗り出したのも重要である。」とあり。
・『戦後観光開発史』永井弘/著 技報堂出版 1998.10 ISBN4-7655-4220-3(練馬区所蔵なし)
p.30 「小川は昭和一〇年に日本企業株式会社を設立し、宅地開発ではなく遊園地として同園を再建した。」とあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
・西武鉄道の歴史については調査済みとのこと
- NDC
- 参考資料
-
- わがフロンティア経営 小川栄一/著 実業之日本社 1964 (p.90-98「5.豊島園の社長になる」)
- 私の履歴書 経済人 7 井植歳男/[ほか著] 日本経済新聞社 1980.9 281.08 (p.69-140 小川栄一)
- 進化の経営史 橘川武郎/編 有斐閣 2008.12 335.21 978-4-641-16326-3 (p.123)
- 戦後観光開発史 永井弘/著 技報堂出版 1998.10 689.21 4-7655-4220-3 (p.30)
- 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/ 2022/05/19 (『わがフロンティア経営』小川栄一/著 実業之日本社)
- キーワード
-
- 豊島園
- 西武鉄道
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 地域に関すること
- 内容種別
- 資料提供(その他)
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000343293