レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2015/04/17 11:57
- 更新日時
- 2023/12/12 10:43
- 管理番号
- nerima-光が丘-0018
- 質問
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解決
畳の歴史について調べています。京間と江戸間の単位やサイズの違いが、どうして発生したのか、そのきっかけや年代について詳しく知りたい。
- 回答
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畳が使われるようになったのは平安時代です。板の間の上に置いて座ったり寝たりする、椅子やベッドのような使い方をしていたので、大きさや厚みもいろいろでした。鎌倉時代には畳を部屋の壁ぞいにぐるりと敷きつめるようになり、室町時代には部屋全体に敷くようになりました。そのためには畳の大きさや厚さがそろっていなくてはなりません。そこで16世紀の終わりごろ、京都地方で規格サイズの畳(長さ6尺3寸、幅はその半分)がつくられるようになりました。これを京間といいます。規格ができると、関西では畳に合わせて家を建てるようになりました。畳を並べてできた四角形の外がわに柱を立て、壁を作っていくというやり方です。畳を基準に柱の間隔や引き戸や窓の寸法を割り出していくので「たたみ割り」といいます。
江戸時代になると、人口が急激に増えて、家もどんどん建つようになりました。ところがたたみ割りで建てた家は、部屋の広さによって柱の間隔がちがってきたり数字がはんぱだったりして、計算や材木を切るのに手間がかかります。そこで手早く家を建てるために、江戸の大工は柱と柱の間隔をきりの良い長さ(6尺)にきめ、これを基準にいろんな部分の寸法を割り出すようになりました。このため、畳のサイズは京間よりずっと小さく(長さ5尺8寸)なりました。このひとまわり小さい畳は関東地方を中心に広く使われるようになり、江戸間、関東間(のちに東京間)とよばれます。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- たたみのはなし/山口泰子/さえら書房 1985 , ISBN 4-378-03721-1
- 畳のはなし/佐藤理/鹿島出版会 1985 , ISBN 4-306-09291-7
- 畳 /リビングデザインセンター /1997 , ISBN 4-7713-0237-5
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 高校生
- 登録番号
- 1000171126