レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年08月11日
- 登録日時
- 2024/01/29 13:45
- 更新日時
- 2024/02/15 17:47
- 管理番号
- 2023-0007
- 質問
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解決
山形市の「花楯」という地名の由来について、「花売りをしていたから」「花を育てていたから」というような由来が書かれた資料が見たい。
- 回答
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花に関連した由来については以下を紹介。
資料1『山形県山形・村山地方の伝説』
P102に「花立川原(山形市) 高瀬のある老婆は毎朝、花をもって専称寺に参詣して、花を飾ってくれていた。ところが、あるとき馬見が崎川が増水してどうしても渡れなかったので、馬見が崎川の土手に花を立てて、そこから手を合わせて専称寺を拝んで帰って行ったという。それが人びとに伝わって、そこを花立川原と呼ぶようになったのである。」とあり。
また、資料2『山形県傳説集 第1輯 村山地方篇』P40にも類似した内容あり。
資料3『鈴川地名考 平成14年再編集』
P16に「花立(はなだて)」の項目あり。「史伝によりますと、天正十二年(一九八四)最上義光時代が天童城を攻めるとき、法幢寺の住職尊海が円応寺と落合の川原に祭壇を設けて義光軍の戦勝を祈願した所とか、戦死者や、斬首者の霊を弔うため花を手向けて拝んだ所とか申しております。また洪水で向岸まで行けないので、ここの川原に花を立てて拝した所とかいわれています。現在は、嘉字を選んで当て「花楯」といっています。」とあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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- 武田 正/著 . 山形県山形・村山地方の伝説. 東北出版企画, 2000.7. , ISBN 4-88761-014-9 (当館請求記号 K296.41/スズ)
- 山形東高等学校郷土研究部/編 .山形県傳説集 第1輯 村山地方篇 山形東高等学校郷土研究部,195202 (当館請求記号 K388/ヤマ1)
- 鈴川郷土研究会/編 . 鈴川地名考 平成14年再編集. 鈴川郷土研究会, 200205. (当館請求記号 YK388.6/タケ)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000345583