レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2021/03/25 19:11
- 更新日時
- 2023/03/23 10:24
- 管理番号
- 2019-0004
- 質問
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解決
『日本現代文学全集 51 斎藤茂吉』所収の歌集『暁紅』昭和十年「胡茱萸を愛する歌」の中に
「赤々と色づきそめし茱萸の實は六月二日に十まり七つ」という歌が集録されていますが、「六月二日に十まり七つ」とはどういう意味でしょうか、
- 回答
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資料1『日本国語大辞典 第2版 第12巻 ほうほ-もんけ』(小学館国語辞典編集部編集 2001)P529に、下記の記載があります。
まり【余】[接尾]
数量を表わすことばについて、それよりいくらか多い意を表わす。また、10以上の数をかぞえる時、10の位あるいは100の位などの数と、1の位、10の位などその下のけたの数との間に入れて用いる。
資料2『茂吉を読む 五十代五歌集』(小池 光著 五柳書院 2003.6)
『暁紅』の歌・・・・・P127-128 に下記の歌を中心に、茱萸の歌についての説明があります。
P127 まどかなる赤になりつつ熟みし茱萸六月五日にも吾は數へつ
グミは茂吉が愛好した果実でよく歌の素材になる。右歌はその名も「胡頽子を愛する歌」という一連六首より。下句がユニークで一首だけでは伝わりにくいが連頭の歌〈赤々と色づきそめし茱萸の実は六月二日に十まり七つ〉と並べれば歌意は明瞭。庭のグミ一木を愛してたまたま六月二日に数えたら色づいた実が十七個あった。六月五日にも数えた。さらに日を経て赤いグミの実はいま十七個よりずっと多くなった、それが嬉しい、という歌。この前後の日記からグミに関する記載を拾う。(以下略)
P128 歌では克明に数字が記されているが日記には数字は出てこない。(以下略)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
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日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第12巻 第2版. 小学館, 2001.
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003052601-00 , ISBN 4095210125 (P529) -
小池光 著 , 小池, 光, 1947-. 茂吉を読む : 五十代五歌集. 五柳書院, 2003. (五柳叢書)
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004205140-00 , ISBN 4901646001 (P127-128)
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日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 , 小学館. 日本国語大辞典 第12巻 第2版. 小学館, 2001.
- キーワード
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- 斎藤茂吉
- 歌集『暁紅』
- 胡茱萸
- 茱萸
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000295801