レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2000/12/01
- 登録日時
- 2004/03/06 19:36
- 更新日時
- 2023/06/22 16:42
- 提供館
- 岐阜県図書館 (2110001)
- 管理番号
- 岐県図-0323
- 質問
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田辺元著の『哲学と科学との間』の文中に引用されている漢文の意味と誰の漢詩なのか知りたい。蘇東坡だと聞いたような気がするが・・・。
- 回答
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1 引用されている文は「到得帰来無別事 廬山烟雨浙江潮」
2 『蘇東坡詩集』全3巻をくまなく見てみるが無し。蘇東坡の別名蘇軾(そしょく)の漢詩選や『中国詩人選集』(索引付)等をあたってみるが、わからず
3 利用者本人の記憶でお坊さんが言っていた気がするとのヒントで、『禅林名句辞典』を見ると、索引から「廬山」の句が解り、意味も調べられた。
【追記】2023年6月13日 レファレンス協同データベース事業サポーターより情報提供
→ 下記の資料にも記載あり。
■『茶席の禅語大辞典』 有馬頼底/監修 淡交社 (2002.2)
p.664 4453「廬山煙雨浙江潮」
「廬山は煙雨浙江は潮、未だ至らざれば千般恨み消えず、到り得て還り来らば別事なし、廬山は煙雨浙江は潮」訳の記載もあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
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- レファレンス協同データベース事業サポーター
- 備考
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・『禅林名句辞典』には「伝東坡 首尾吟」(蘇東坡の作という伝承がある漢詩) とあり正式には蘇東坡の作品とされていないため見つからなかったことが判明。
・漢詩の可能性がある時はとりあえず『漢詩大観』(全5巻)を引こう。
・辞(「帰去来の辞」等)や賦(「赤壁の賦」等)のように詩として扱われないものや、名句や散文の断片は『大漢和』『墨場必携』『故事成語辞典』等も役に立つ。
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000000322