レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012/10/05
- 登録日時
- 2012/10/18 02:00
- 更新日時
- 2012/10/18 02:00
- 管理番号
- 視-120002
- 質問
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解決
『濱自慢』(復興小唄)という曲名の音源資料を探している。この曲は原三渓作詞で歌詞が4番まである。4番まで収録されている音源を探している。
- 回答
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当館では、「濱自慢<横濱小唄>」の歌詞1番と2番を収録しているCD盤『「横浜うた物語』(横浜開港資料館監修、平野正裕解説 KING 2009)を所蔵しています。
歌詞が4番まで収録されているレコード(「ニッポノフォン盤」)は三溪園が所蔵しています。
- 回答プロセス
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1)「濱自慢<横濱小唄>」の歌詞が1番と2番を収録しているCD盤『「横浜うた物語』(横浜開港資料館監修、平野正裕解説 KING 2009)を当館所蔵。
(2)この曲の作詞者は原富太郎(三渓)で、歌詞は4番まであるとのことなので、確認のため「原三渓」関連の紙資料に当たる。
『原三渓翁伝』(藤本實也 思文閣出版 2009)の資料に、次の記載があり。(730~731頁)
「次に特筆すべきは興味ある歌謡に就いて會て翁自ら筆を執って横浜復興小唄を作って「浜自慢」と題したものがある。その歌詞は左の通りである。」
(3)『SPレコード60.000曲総目録』(監修:昭和館 発行:アテネ書房 2003)を参照したが、「濱自慢」の曲名は未収載。
(4) 国立国会図書館配信「歴史的音源」は、未採録。
(5)当館の「県内新聞記事」データベースで検索した結果、「2009年7月25日付神奈川新聞」の関連記事がヒット。この記事を閲覧したところ、「『濱自慢』の音源発見、横浜の実業家・原三渓が作詞、港風情歌い込み、レコード『新民謡・横浜小唄』来月公開」という内容。因みにこのレコードは2番まで収録されている「パーロフォン盤」。
(6)この時点では4番までの歌詞で収録されている「濱自慢」にかかる音源資料の調査は手詰まり状態であったが、「2011年8月10日付朝日新聞(朝刊)」に、「復興祈る円盤発見 原三渓が関東大震災後に作詞した『復興小唄 濱自慢』のレコードが昨年三溪園の倉庫を整理して見つかった」「小唄を流し、レコードを展示する」という記事が掲載。
(7)この情報をもとに三溪園に出向き聴いてきたという質問者から、「4番までの歌詞が収録されていた」との情報を入手。この発見されたレコードは「ニッポノフォン盤」。
- 事前調査事項
- NDC
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- 邦楽 (768 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 濱自慢
- 横濱小唄
- 復興小唄
- 原富太郎
- 七扇小橘
- 三溪園
- 原三渓
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000112596