レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011/06/23
- 登録日時
- 2011/12/16 02:05
- 更新日時
- 2011/12/16 12:58
- 管理番号
- OSPR11060046
- 質問
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『大阪の民具・民俗志』(文化出版局)のなかに、この時代の大阪にあったそば屋の行燈(看板)があり、一面には「生蕎麦」、もう一面は「麺類処」とあり、このほか
張札(値札)では、うどんもそばも共に16文、あんかけ18文、かちん24文、おだ巻きむし38文など・・・。
とあり、ここでは「張札」(値札)という言葉を使っているそうです。
「張札」とは珍しい表現ではと思います。
この言葉について具体的な説明、または、例えば、「品書きを書いた張り紙」の意味なのかなど。
以上、「張札」について教えてほしい。
- 回答
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『角川古語大辞典 第4巻』(中村幸彦/[ほか]編 角川書店 1994.10)1163頁に「張札」の項があります。
・「はりふだ
告知すべき事柄を書き記して人の目に立つ所に掲示する紙や板」
とあります。
出典に井原西鶴の『本朝二十不孝』から「門柱に、関川内匠宿と、用に立手にて張札」と、泉花堂の浮世草子『梅桜一対奴』から「人たちの場所場所は、のこらず張札にしてしらせける」が挙げられています。
『日本国語大辞典 第10巻』(小学館 2001.10)1440-1441頁にも「張札」の項があります。
・「はりふだ【張札 貼札】
通行人の目にふれるように、紙や板に知らせるべき事柄を書いてはり出すもの。掲示の札」
とあります。
出典に井原西鶴の『好色一代男』の「京世之介様御床と、張札して置こそかはいらしき」が挙げられています。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 語源.意味[語義] (812 8版)
- 参考資料
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- 『角川古語大辞典 第4巻』(中村幸彦/[ほか]編 角川書店 1994.10)(ページ:1163)
- 『日本国語大辞典 第10巻』(小学館 2001.10)(ページ:1440-1441)
- キーワード
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- 言葉
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 大阪
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000098368