レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年06月27日
- 登録日時
- 2012/07/18 19:05
- 更新日時
- 2012/07/28 15:00
- 管理番号
- 2012-0005
- 質問
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解決
初めて新聞の題字下(横)に広告が掲載されたのはいつか。
- 回答
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下記、当館所蔵資料参考となる資料を確認したところ、諸説あることが分かった。(2012.06.27)
当館OPACのキーワードに〝新聞広告〟〝雑報広告〟〝歴史〟などを入れ検索。
また、当館分類「102:広告の歴史」の書架にあたり直接図書を手に取って調べた。
【諸説1】
●請求記号:R102-UCH
『日本広告発達史:上』(内川芳美 編、電通 発行、1976)
→p.60-61
「~そして実際には、11月5日付紙面の題字横の最上段に掲載の横濱ブロッセル商会の広告から、この特別広告が始まっている。
この特別広告は、広告業界でいわゆる〝雑報広告〟(記事中広告や突出広告、題字下広告などの総称)の最初であり、「毎日」はこれによって広告増収をはかったわけである。」の記述あり。
※「毎日」→本文より「毎日新聞」(「東京横濱毎日」の改題紙、以下「毎日」)との記述あり。
当館に確認できる資料がなかったため、横浜の「新聞ライブラリー」に問い合わせたところ、「横浜開港資料館」を紹介された。
横浜開港資料館で「横浜毎日新聞 複製版」が出版されていることを教えていただいた。
東京都立図書館で複製版を確認することができた。
→『横浜毎日新聞 複製版 48巻』(不二出版 発行、1993)
p.117 明治19年10月30日「特別広告欄」を設けるとの社告が掲載。
p.133 明治19年11月 5日「グロッセル商会」の広告が掲載。
【諸説2】
●請求記号:131-NIH
『新聞広告料金の理論と体系』(日本新聞協会 発行、1973)
→p.180-181
「雑報広告の歴史はなかなか古い。すでに明治20年代には散見されるが、現在のような雑報広告のかたちが整ったのは、明治37年2月、『大阪毎日新聞』が「雑報広告欄」特別広告として開設したのが最初とされている。初期には「記事中」がおおかったが、大正時代には「突き出し」もふえ、昭和にはいると、「題字下」が登場した。」との記述あり。
当館、朝日新聞データベースで確認したところ大正15年(1926)には題字下広告があることを確認した。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 広告.宣伝 (674 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 新聞広告
- 題字下広告
- 広告の歴史
- 雑報広告
- 記事中広告
- 照会先
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- 新聞ライブラリー
- 横浜開港資料館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000108645