レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2011年12月26日
- 登録日時
- 2012/05/06 15:09
- 更新日時
- 2012/09/05 17:47
- 管理番号
- 2011-0006
- 質問
-
解決
遊びと広告を結びつけた事例がないか。
例えば、遊んでいるうちに広告にたどり着くとか、遊んでいることが広告になることなど。
クイズ、だまし絵、羽根つき、かるた・・・など。
- 回答
-
電話での質問だったので、質問者が意味する「遊び」がよく理解できなかった。
例として示された「羽根つき」と「かるた」から「すごろく(双六)」を連想した。
1.当館のアド・ミュージアム東京のショップには「絵双六」が売られているので現物を確認した。
(http://www.admt.jp/guide/map/shop/products.html)(2012.04.27確認)
2.すごろく名は「江都名物当時流行双六(えどめいぶつとうじりゅうこうすごろく)(レプリカ)」である。
これは東海道五十三次に見立てて作られたもので、当時、江戸の町に流行した名物・名店・名所などを載せて
おり、正に遊びながら広告につながっていくものであった。
また、アド・ミュージアム東京の展示コーナーに設置されている「アド・ウインドー」では、他の広告を
意図した絵双六も見ることができる。
3.羽根つきの「羽子板」には、昔は人気歌舞伎役者や映画スターの顔が挿絵として描かれていたことを思い出し、
インターネットで「羽子板」の歴史を調べたところ、
「羽子板歴史館」http://www.tadi.jp/hagoita/rekishiar.html(2012.04.27確認)がヒットした。
浅草の歳の市に日常品の他に羽子板が加わり華やかさが人目をひくようになると、その華やかさから押し絵羽子板が
「市」の主要な商品となり、「羽子板市」として定着していった。人気スターの挿絵などは遊び道具と広告とを
結びつけているものといえる。
質問者が来館したので、「双六」と「羽子板」のことを説明した。
また、
●請求記号:102-TAK
『江戸のニューメディア―浮世絵 情報と広告と遊び』(高橋克彦 著、角川書店、1992)
を紹介したところ、探していたことの関連資料のようであった。
●請求記号:898-YAM
『絵すごろく―生いたちと魅力』(山本正勝 著、芸艸堂、2004) <学芸企画室が所蔵>
→p.112-156
「広告双六」の章があり、カラー口絵として113-128に広告双六が掲載されている
・広告双六の萌芽
・江戸期の広告双六
・明治の双六広告
・大正期の広告双六
・昭和の広告双六
→p.247-251 絵双六一覧
百貨店・呉服店、銀行、名所旧跡の案内と広告を融合したものなどの
制作詳細が分かる一覧表
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 広告.宣伝 (674 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 双六
- 羽根つき
- 羽子板
- かるた
- クイズ
- 照会先
-
- 「羽子板歴史館」http://www.tadi.jp/hagoita/rekishiar.html (2012.04.27確認)
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000105618