レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020/06/09
- 登録日時
- 2022/02/04 00:30
- 更新日時
- 2022/02/05 14:10
- 管理番号
- 所沢椿峰-2021-010
- 質問
-
解決
硬水と軟水の使い分け方を知りたい。
- 回答
-
下記資料に記載があります。
〇『水の教科書』 藤田紘一郎/著 海竜社 2018年
〇『ミネラルウォーターで生まれ変わる』 早川光/著 マガジンハウス 1998年
〇『正しい水の飲み方・選び方』 藤田紘一郎/著 海竜社 2012年
〇『軟水のお風呂で赤ちゃんの肌に』 上関久美子/著 径書房 2005年
〇『小事典暮らしの水』 建築設備技術者協会/編 講談社 2002年
〇『おいしい水の科学』 佐藤正/監修 日刊工業新聞社 2007年
〇『最新水の雑学がよ~くわかる本』 杉山美次/著 秀和システム 2012年
〇『ゼロから理解する水の基本』 千賀裕太郎/監修 誠文堂新光社 2013年
〇『ミネラルウォーターの処方箋』 藤田紘一郎/監修 日東書院本社 2007年
〇『本当に効く水の飲み方作り方』 学研 2004年
また、以下のインターネットサイトに記載があります。
〇日本ミネラルウォーター協会
〇国立国会図書館レファレンス協同データベース 管理番号 20110919-2(提供:近畿大学中央図書館 (3310037))
- 回答プロセス
-
1.所蔵資料の内容確認
〇『水の教科書』 藤田紘一郎/著 海竜社 2018年
p.65-102 第2章「病気予防に効果的な水の飲み方・選び方」にて病気や生活習慣病を防ぐ水の飲み方を紹介している。硬水に多く含まれるカルシウムとマグネシウムにより、心筋梗塞や脳梗塞の予防、便秘解消に効果が期待できる。
p.115-121 第3章「ストレスを解消する水の力」の「食べ物が栄養になる水選び」にて、料理に活用できる水の選び方が紹介されている。例えば、米を炊くときや和食で出汁を取る場合はミネラルの少ない軟水が向いており、洋食の煮込み料理や肉料理には、灰汁の排出を促す硬水が合うと紹介している。また、日本茶や紅茶は軟水、コーヒーは酸味や苦みを楽しみたい場合は中硬水から硬水が向くと紹介している。
p.137-186 第4章「ダイエット・美肌を保つ・冷えをとる」にて、ダイエットには硬水が良いと紹介している。硬水に含まれるカルシウムとマグネシウムが内臓を活性化させ、腸の収縮運動が盛んになることで、溜まった脂肪や老廃物の排出に繋がると紹介している。
〇『ミネラルウォーターで生まれ変わる』 早川光/著 マガジンハウス 1998年
p.106-108 第二章「ミネラルウォーター最新事情」の「硬水と軟水、体にいいのはどっち?」にて、日本人の生活習慣で不足しがちなミネラル補給という点で、有効なのは硬水と紹介している。
p.125-127 第三章「水できれいになる」の「お酒を飲んだあとは水を飲む」にて、お酒と一緒に飲む水としては体外に排出されるミネラルを補給できる硬水が適していると紹介している。
p.164-166 第四章「ミネラルウォーターを使いこなす」の「水の特徴を知る」にて、軟水はミネラル分が少なく味にクセがないため、和食や緑茶を入れるのに向き、中硬水は飲み水や煮込み料理、洋風だしを取るのに向くと紹介している。硬水はミネラルが豊富で、体質改善や健康維持に最適であると紹介している。
また、巻末の「ミネラルウォーター・カタログ」の、「ミネラルウォーター硬度別使用方法」で硬度の数値と硬度別に適する調理法等が記載されている。また、販売されているミネラルウォーターを軟水、中硬水、硬水ごとに分け、特徴と成分表、硬度をカラー写真付きで掲載している。
〇『正しい水の飲み方・選び方』 藤田紘一郎/著 海竜社 2012年
p.57 「1章 水をうまく飲むと若返る」「ミネラルを保つマグネシウムとケイ素の働き」の、「軟水と硬水の基準値と特徴」で、硬度別に軟水と硬水をまとめ、味や適用、注意点について紹介している。
〇『軟水のお風呂で赤ちゃんの肌に』 上関久美子/著 径書房 2005年
p.14-66 「ソフトウォーターで快適生活」にて、入浴時にミネラルを多く含む硬水を使用すると石鹸カスが発生して洗浄力が落ち、肌への負担がかかるが、軟水は肌への負担が少なく、保湿力もあるため乾燥肌、敏感肌、アトピー性皮膚炎等の肌トラブルにも効果があると紹介している。
〇『小事典暮らしの水』 建築設備技術者協会/編 講談社 2002年
p.22-29 「第1章 おいしい水」の「料理に合った水がある」にて、軟水と硬水に適した料理法が紹介されている。日本は軟水が多い地域のため、煮る、蒸すなど水を有効に活用した調理法が多く、出汁をとるにはミネラルの少ない軟水が適している。緑茶等は成分が抽出されやすい軟水が向いていると紹介している。
一方ヨーロッパや中国のように硬水の多い地域では硬水をそのまま使えないため、油で炒めたり、少量の水で蒸し煮といった調理法が多い。コーヒーは、挽いた粉には活性炭のような無数の隙間があり、ろ過作用によって水のにおいを吸い取ってくれるため、硬水でもおいしく飲めると紹介している。
p.30-34 「第1章 おいしい水」の「おいしいお酒ができる水」にて、熟成された味わいや香りが重要となるウィスキーを飲む際は、硬度の低いミネラルウォーターが良いと紹介している。ロックで飲む場合も、氷の水質に影響されるため、軟水から造った氷が良いと紹介している。
〇『おいしい水の科学』 佐藤正/監修 日刊工業新聞社 2007年
p.19-21 「第1章 人間に必要不可欠な゛水″の味とは?」の「硬い水、軟い水-どちらが美味しい?」にて、硬水は脳卒中や心筋梗塞を防ぐ効果があるが、ミネラルを多く含むことから味にクセが強いことや、石鹸の泡立ちにくさ、日本人の体質的に下痢などを引き起こしやすい点を紹介している。また、硬水と軟水の違いについて、ミネラル含有量が100ppm以下が軟水、250ppm以上が硬水と紹介している。
p. 40-42 「第1章 人間に必要不可欠な゛水″の味とは?」の「水を使い分けると美味しい料理ができる―サウナの後はミネラルウォーター」にて、料理における軟水と硬水の使い分け方について紹介している。軟水が適するものに、和風の出汁、野菜の煮込み、紅茶、炊飯、水割り(カルシウムが多めの軟水、または中硬水)、苦さや香りを楽しみたい場合のコーヒーを挙げている。硬水は肉を固くするタンパク質を灰汁として排出する効果があるため、スジ肉の煮込み等に向くと紹介している。
〇『最新水の雑学がよ~くわかる本』 杉山美次/著 秀和システム 2012年
p.62 コラム「料理をおいしくする水」にて、和食の出汁をとるには硬度が50以下の軟水がよいとされ、肉を使った西洋料理や中華料理では硬度100以上の硬水が向くと紹介している。
p.63 コラム「お茶、コーヒーをおいしくする水」にて、お茶の味や香りを引き出すにはミネラルの少ない軟水が向いており、特に玉露や抹茶は水にクセがあると香りが損なわれてしまうと紹介している。コーヒーに合うのは軟水で、紅茶は種類によって合う水が異なると紹介している。
p.64 コラム「水割をおいしくする水」にて、ウイスキーの水割には味や香りを損なわない軟水がよいと紹介している。
2.後日調査の追加事項
〇『ゼロから理解する水の基本』 千賀裕太郎/監修 誠文堂新光社 2013年
p.76-77 第6章「ミネラルウォーターとは」の「ラベル表示の見方」にて、日本茶は硬度30~100の軟水でいれると苦み・渋み・うまみがほどよく、紅茶やコーヒーは硬度50~100程度の軟水が適していると紹介している。また、味噌汁には軟水、鍋ものには中硬水、ポトフには硬水と紹介している。
p.100-101 第8章「水と生活」の「水の違いと食文化」にて、硬度の違いと料理法についてイラストを用いて紹介している。吸いものや煮物、水をたっぷり含ませて炊き上げるごはんは軟水が適しており、シチューやパエリアなど「蒸す」「焼く」「炒める」といった水をあまり使わない調理法は硬水が適していると紹介している。
〇『ミネラルウォーターの処方箋』 藤田紘一郎/監修 日東書院本社 2007年
p.71-112 「水の選び方・飲み方」にて、ダイエットや美肌・アンチエイジングといった美容のほか、むくみや冷え性、肩こりなどの体の症状に合わせた水の飲み方について紹介している。ダイエットにはミネラル成分が多い硬度1000mg/l以上の超硬水が最適と紹介している。硬水に含まれるマグネシウムには、体内酵素を活性化して便を柔らかくし、カルシウムは細胞に水分を運んで体内の臓器を活発に動かす役割があると記載している。
また、美肌やアンチエイジングには、軟水~中硬水で、カルシウムが多く含まれている水がおすすめと紹介している。
むくみには新陳代謝を促すアルカリ性の軟水~中硬水がよいとされ、冷え性や肩こりにも同じく血流の代謝を促すアルカリ性の硬水が向くと紹介している。
〇『本当に効く水の飲み方作り方』 学研 2004年
p.62-63 part4「体にうれしいミネラルウォーターを飲む」の「ミネラルウォーターこんな使い方がおもしろい」にて、5種類の利用方法を紹介している。
「使い方1 素材の味や香りを引き出す」では、和風だしをとる場合などはうまみ成分を効果的に引き出してくれる軟水が適しており、ご飯を炊く場合やお茶類も軟水がよいと紹介している。
「使い方2 素材の臭みを消す」では、硬水は肉のたんぱく質とカルシウムが結合しアクとなり臭みが消えるので、スープ料理などで特におすすめと紹介している。
「使い方3 肌をきれいにする」では、肌や髪に使うなら刺激の少ない弱酸性の水(軟水)がいいと紹介している。
「使い方4 ダイエットする」では、ミネラルの多い硬水は腸の動きをよくして便秘を解消し、新陳代謝やエネルギー燃焼促進に繋がると紹介している。
「使い方5 血液をサラサラにする」では、水分補給がドロドロ血液を防ぎ、疲労回復にも効果があると紹介している。硬度の高い水は腸を刺激し便秘解消やむくみの解消にもよいと紹介している。
また、p.63に「ひと目でわかる硬度別、水の使い分け」の表があり、0から500以上の硬度に対しそれに合わせた料理や飲料の使い方を一覧で紹介している。
3.インターネット調査
〇一般社団法人 日本ミネラルウォーター協会
「Q&A集 Q-8)軟水、硬水はどのように使い分けされているのでしょうか。」
コーヒー、紅茶、ウィスキーやだし汁を取るときなど香りやうま味を引き出す際は軟水、肉料理には灰汁(アク)を取れる硬水と、飲み物や料理における使い分けについて紹介している。
〇国立国会図書館レファレンス協同データベース 管理番号 20110919-2(提供:近畿大学中央図書館 (3310037))
「硬水と軟水の違いについて知りたい。」
硬水と軟水の違いについて、参考となるホームページのリンクを紹介している。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 衛生学.公衆衛生.予防医学 (498 9版)
- 衛生工学.都市工学 (518 9版)
- 食品.料理 (596 9版)
- 参考資料
-
- 水の教科書 藤田紘一郎/著 海竜社 2018.11 498.3 978-4-7593-1643-8
- ミネラルウォーターで生まれ変わる 早川光/著 マガジンハウス 1998.7 596.7 4-8387-1037-2
- 正しい水の飲み方・選び方 藤田紘一郎/著 海竜社 2012.6 498.3 978-4-7593-1248-5
- 軟水のお風呂で赤ちゃんの肌に 上関久美子/著 径書房 2005.7 595 4-7705-0192-7
- 小事典暮らしの水 建築設備技術者協会/編 講談社 2002.8 518.1 4-06-257379-2
- おいしい水の科学 佐藤正/監修 日刊工業新聞社 2007.6 518.1 978-4-526-05897-4
- 最新水の雑学がよ~くわかる本 杉山美次/著 秀和システム 2012.9 517 978-4-7980-3482-9
- ゼロから理解する水の基本 千賀裕太郎/監修 誠文堂新光社 2013.7 517 978-4-416-71368-6
- ミネラルウォーターの処方箋 藤田紘一郎/監修 日東書院本社 2007.7 596.7 978-4-528-01950-8
- 本当に効く水の飲み方作り方 学研 2004.11 596.7 4-05-603633-0
- 日本ミネラルウォーター協会「Q&A集 Q-8)軟水、硬水はどのように使い分けされているのでしょうか。」 https://minekyo.net/publics/index/7/ 2022/1/22
- 国立国会図書館レファレンス協同データベース 管理番号 20110919-2(提供:近畿大学中央図書館 (3310037))「硬水と軟水の違いについて知りたい。」 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000091138 2022/1/22
- キーワード
-
- 硬水
- 軟水
- 水
- ミネラルウォーター
- 硬度
- pH
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000311791