レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年09月01日
- 登録日時
- 2010/02/17 14:12
- 更新日時
- 2011/12/07 23:39
- 管理番号
- 市川20090901-01
- 質問
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解決
テレビなどで、衆議院議員選挙を「総選挙」と言っている。今回は衆議院議員選挙のみ行われ、参議院議員選挙と同時に行うわけではないのに、なぜ「総選挙」というのか。
- 回答
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総務省のホームページhttp://www.soumu.go.jp/senkyo/senkyo_s/naruhodo/naruhodo03.htmlに選挙の種類について記載があり、衆議院議員総選挙、参議院議員通常選挙の説明があるが、衆議院議員選挙を総選挙と呼ぶ明確な説明は見当たらない。
『図解でわかる日本の政治』(自由国民社 2003)p80によると、衆議院議員選挙を総選挙と呼ぶのは、憲法の条文(54条)に「衆議院の総選挙」という言葉があることと、任期満了時あるいは解散時に一度に全議員を選ぶことからである。これに対し、半数を3年ごとに改選する参議院議員選挙は通常選挙と呼ばれる。
また、『議会用語事典』(学陽書房 2009)p269によると、2つ以上の選挙を同じ日に行うことを同日選挙と呼び、ご質問のように衆議院選挙と参議院選挙が同じ日に行われる場合は、衆参同日選挙と呼ぶ。さらに、衆議院議員選挙であっても、特別の選挙(補欠選挙など)の場合、総選挙とは呼ばないことが分かる。
なお、『実務と研修のためのわかりやすい公職選挙法』(ぎょうせい 2001)p76には一般の選挙の説明部分に総選挙と通常選挙についての上記のような記述もあるが、一方で天皇の国事行為として憲法第7条4号に「国会議員の総選挙の施行を公示すること。」とあり、ここにいう総選挙とは、通常選挙も含む観念とされており、衆議院議員選挙だけを指すものではない、との説明もある。
このことから、総選挙とは一般的には衆議院議員総選挙を指し、天皇の国事行為について述べる場合などは参議院議員選挙をも含む概念と考えられる。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
-
- 議会 (314 8版)
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000063568