レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021/9/29
- 登録日時
- 2021/10/07 09:33
- 更新日時
- 2021/10/07 09:35
- 管理番号
- REF-2021-00147
- 質問
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レバノンの1990年から現在までの移民輩出数
- 回答
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移民についてはストック(移民人口の規模)とフロー(移民の流入と流出)のデータがあります。移民輩出数ということで、どちらを意図されているか分かりかねましたので、双方を列挙する形でご紹介します。なお、こちらでは定義の詳細を十分に確認しているわけではありませんので、データの定義等についてはご自身で改めて確認の上、データの内容をご判断ください。
①United Nations, The Population Division of the Department of Economic and Social AffairsのInternational Migrant Stock 2020で、[Destination and origin]のテーブルにレバノンからの移民数のデータが5年単位であります。
https://www.un.org/development/desa/pd/content/international-migrant-stock
②上記国連にはFlowのデータ、International migration flows to and from selected countries: The 2015 revisionがあります。
https://www.un.org/en/development/desa/population/migration/data/empirical2/migrationflows.asp
③上記国連のGlobal migration database。Stockのデータで 1990年と2000年のデータのみ。世界全体の総数はなく、国単位のみです。
https://www.un.org/en/development/desa/population/migration/data/empirical2/index.asp
④世界銀行のData BankのGlobal Bilateral Migration。Country Originでレバノンを選ぶと、5年単位でレバノンから各国への移民データが表示されます。メタデータがあまり詳しくなく、定義の詳細はわかりませんでした。
https://databank.worldbank.org/source/global-bilateral-migration
⑤先に紹介したMigration Data PortalのDashboard。2005年~2010年のレバノン移民のフローのデータがあります。
https://www.migrationdataportal.org/dashboard/national-data?c=422&i=10685&t=2010
「i」から出典にたどることができ、下記のウェブサイトに飛びます。ここからデータセットを取得することができるようです(レバノンについてのデータがどの程度含まれているのかは確認していません)。
https://www.worldpop.org/doi/10.5258/SOTON/WP00673
⑥上記Migration Data Portalにレバノンの移民に関するデータがありますが、emigrationのデータソースは、International Migrant Stockとなっているので、ストックのデータかと思われます。
https://www.migrationdataportal.org/data?i=stock_abs_origin&t=2020&cm49=422
上記のリンクは2020年のデータですが、ポータルのトップ画面(https://www.migrationdataportal.org/data?i=stock_abs_&t=2020)で年を選ぶと、別の年のデータも表示は可能です。
なおこのトップ画面では、Emigraion flowのデータも選択できますが、レバノンについてはデータが入っていませんでした。
他に、MPI Migration Data Hub(https://www.migrationpolicy.org/programs/migration-data-hub)を確認しましたが、移民のストックのデータはInternational Migrant Stockを出典としていましたので、①をご覧いただくので十分かと思います。
移民の統計については、下記もご参考になるかと思います。
・『よくわかる国際移民 : グローバル化の人間的側面』ブライアン・キーリー著 ; OECD編 ; 濱田久美子訳(明石書店 , 2010)に 「移民の測定と統計」(140-154ページ) という節があり、移民に関する様々なデータの出所や課題等について書かれています。
・Migration Data Portal(IOM’s Global Migration Data Analysis Centre (GMDAC)が運営)のウェブサイト(https://www.migrationdataportal.org/)にテーマごとの解説があり、Immigration & emigration statistics の中にInternational migrant stocksとInternational migrant flowsの解説もあります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000305684