レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2010年00月00日
- 登録日時
- 2013/05/15 10:44
- 更新日時
- 2016/11/29 14:47
- 管理番号
- 市民2010-事11
- 質問
-
解決
幼いころ(戦前から戦後しばらく)、仙台に住む親戚から何度か甘い豆菓子をお土産にもらった。
仙台の名物と聞いていたのに、今現在、仙台駅などで探しても見当たらない。
名前はわからないけれど、できればもう一度食べたいのだが。
- 回答
-
その菓子は「政岡豆」ではないか。
『みちのくの菓匠たち』のp.117からp.121に、「大豆に金平糖の角出し技術を応用して、砂糖で衣をかけ、白、緑、こげ茶の三色。容器には先代萩殿中政岡ままたきの場面を美術印刷によって印象づけた」とある。
また、製造していた「政岡屋は昭和16年(1941年)菓子の企業整備が強行されることになったのをきっかけに廃業したが、昭和24年に未亡人深川キミが東五番町南町通り角に政岡家本店を復興し、現在は株式会社松屋本店社長渡辺正が受け継ぐ」とある。
しかし株式会社松屋という名前は、タウンページ、商工会議所名鑑等に見当たらないため現在はつくられていないようだ。
- 回答プロセス
-
『仙台遊覧の枝折』の菓子のページに「菓子 昔からの名産菓子として~政岡豆、松島豆、萩の露・・・」とある。
『仙台商工名鑑』の巻頭グラビアページの「仙台銘菓」に”仙台豆”として”政岡豆”のパッケージが写っている。
『宮城県百科事典』p.962に、”政岡豆”として、「その深い味わいは、政岡の名とともに広く知られ、土産品としての評価が高い」という記述がある。
以上の資料から、戦前から昭和50年代までは、仙台の名菓として有名だったということが推測できる。
- 事前調査事項
- NDC
- 参考資料
-
-
『みちのくの菓匠たち 回顧五十年史』(大山勝義/著 東北菓子食料新聞社
1973年) - 『仙台遊覧の枝折』(小山源蔵/編 1928年)
- 『仙台商工名鑑』1958年版(仙台商工名鑑編纂委員会 仙台市役所商工課)
- 『宮城県百科事典』(河北新報社 1982年)
-
『みちのくの菓匠たち 回顧五十年史』(大山勝義/著 東北菓子食料新聞社
- キーワード
-
- 仙台
- 菓子
- 土産
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000131232