レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年10月26日
- 登録日時
- 2014/01/18 16:44
- 更新日時
- 2014/01/18 16:44
- 管理番号
- 9000010072
- 質問
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解決
詩誌「中央山脈」の創刊者・内田義廣について知りたい。また、亡くなった後、「中央山脈」に追悼特集があったか。
- 回答
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内田義廣(1906-1988)は、山梨県東八代郡石和町松本(現在の笛吹市)生まれの詩人。詳細については照会資料をご確認ください。また、「中央山脈」通巻第5号(1989年4月 秋山捨雄)が特集「詩人、内田義広を偲んで」であり、また「中央山脈」通巻第10特集号(1993年9月 秋山捨雄)でも内田義廣氏を特集している。
- 回答プロセス
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1.自館システムで「内田義廣」を検索。作家論・作品論・伝記の類は未ヒット。詩集のみヒット。
2.MAGAZINE PLUS、GeNii、NDL OPACで雑誌記事を検索するが未ヒット。
3.山梨日日新聞記事データベースで「内田義廣」を検索すると、平成5(1993)年10月26日8面記事より、「中央山脈」通巻第10特集号(1993年9月 秋山捨雄)に特集があることがわかる。記事によると、内田氏の詩のほか、内田氏に関するエッセイを収載。
4.「中央山脈」通巻第10特集号(1993年9月 秋山捨雄)を確認。
・編集後記によると、創始者の内田氏を知らない同人も多くなったことから、「中央山脈」の源流を確認したい意もあり、内田氏の詩の掲載や同人として古い秋山捨雄氏に内田氏についての人柄などを毎号書いてもらうこととした。
・「内田先生との出会い(一)」(秋山捨雄著)P38
・「詩と生活について」(竹井正穂著)p39-40
・「露草のみち:『笛吹川の水辺にて』をたどりつつ」(水上梨恵著)p42-43
5.所蔵している「中央山脈」について、亡くなった1988年以降を確認すると、「中央山脈」通巻第5号(1989年4月 秋山捨雄)の特集が「詩人、内田義広を偲んで」である。
・「笛吹川畔の詩人」(一瀬稔著)p4-5
・「追悼」(前田虎四郎著)p5
・「内田義広先生の思い出」(竹居正穂著)p6
・「内田義広先生を悼む」(佐藤精一著)p7
・「思い出」(雨宮一光著)p8
・「詩と共に」中村秀宣著)p9
・「情熱の人」(飯島通倫著)p9
・「親友はふたたびあらわれない」(土橋治重著)p10-11
・「高く翔ぶ人 内田義広先生に捧げる」(水上梨恵著)p11-13
・「叔父の思い出」(菊島嘉郎著)p14
・「追悼 花の群落に寄す」(志村宗著)p15
6.山梨県立文学館発行の図録、文学館職員の執筆による県内作家の紹介図書を確認すると、次のものに内田義廣の紹介文あり。
・『山梨の文学:山梨県立文学館開館記念展』(山梨県立文学館編・発行 1989年)
・『山梨の作家:やまなし文学散歩』第2巻(毎日新聞社甲府支局編 山梨ふるさと文庫 1995年)
・『山梨の文学』(山梨日日新聞社編集・発行 2001年)
7.出身地である旧石和町(現在の笛吹市)の町誌『石和町誌』」全4巻(石和町誌編さん委員会編 石和町 1987-1994年)には、内田義廣についての記述なし。
- 事前調査事項
- NDC
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- 詩歌 (911 9版)
- 参考資料
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- 『山梨の文学:山梨県立文学館開館記念展』(山梨県立文学館編・発行 1989年) (p116)
- 『山梨の作家:やまなし文学散歩』第2巻(毎日新聞社甲府支局編 山梨ふるさと文庫 1995年) (p85-90)
- 『山梨の文学』(山梨日日新聞社編集・発行 2001年) (p282-286)
- 「山梨日日新聞縮刷版」平成5年10月号(山梨日日新聞社 1993.11) (p640)
- 「中央山脈」通巻第5号(1989年4月 秋山捨雄
- 「中央山脈」通巻第10特集号(1993年9月 秋山捨雄)
- キーワード
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- 内田義広
- 「中央山脈」
- 詩人
- 石和町
- 笛吹市
- 山梨県
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 文学 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000143684